
ここ数年、日本のワインがクローズアップされる機会が増えていますよね。
僕の場合、そんなに昔から「日本のワイン」を知っているわけでもありませんので、「どれくらい良くなったのか」、または「前から結構美味しかったのに、飲んでなかっただけ」なのか、はっきりとは申し上げられません。 ただ、「自宅飲み」にも「仕事」でも日本のワインはよく飲んでいます。
「日本人が日本人の為に日本で造る、ワイン」で、今日は日本のワインの正しい楽しみ方(?)について、ちょっと考えてみたいと思います。
そもそもワインの中心はヨーロッパ、それもフランスかイタリアです。
近年では、他にもカリフォルニアのナパやオーストラリア、チリなどのワインも人気です。
(ところで、オーストラリアやチリのワインの生産は数百年前から始められており、実は歴史は古いのです。)
最近はワイン雑誌だけでなく、色々な旅行雑誌やTVなどでも、世界のワイナリーの写真や映像を目にすることがよくあります。 旅行好き&ワイン好きなら、「是非行ってみたい」と思うことだと思います。 しかし、実際にそういった美しい景観のワイン産地までいける人って、限られてしまいますよね。
そこで、日本のワイナリーの登場です!!
北海道はちょっと遠いけど、大阪からでも塩尻なら1泊2日で十分行けます。
気合いを入れたら、日帰りの勝沼(山梨)だって行けちゃいます。
(大阪⇔塩尻 3時間半、 大阪⇔勝沼 4時間半 くらいです。)
つまり日本国内なら、「大人のワイン旅行」が気軽に楽しめるわけです。
塩尻のワイン祭り僕は「塩尻ワイン祭り」に2009年と2011年にいってきました。
ワイン雑誌の記事をみて是非一度行ってみたくなり、頑張って仕事の都合がつけ、家内と二人で遠足気分で行ってきました。
前売り券は前もって手配しなければならないほど人気のイベントです。
朝早く新幹線に乗り込み、JR塩尻駅へと向かいます。
塩尻駅に到着すると、駅前のバスターミナルから「ワイン祭り」用のシャトルバスに乗り込み、ワイナリーへと向かいます。
「五一ワイン」
このワイン祭りでは、「五一ワイン」と「井筒ワイン」が特に楽しいかと思います。
で、その二つをご紹介します。
五一ワインでは、ワイナリーとぶどう畑が隣接していまして、スタッフの人がトラクターに荷台をつけて、またその荷台にみかん箱(?)を逆さまにした椅子(?)をのせて、我々をぶどう畑ツアーにいざなってくれます。(写真 上)
けっして、なんてことのない体験なんですが、これが結構楽しいのです!
標高が高いこともあるのでしょうか、天気にも恵まれ、きれいな空気(とくに大阪市内とは大違い!)の中、コトコトとトラクターに引かれて約10分ほどぶどう畑を探検です。
もちろん、試飲コーナーで美味しいお酒を、行儀悪くも「立ったまま」で、「がぶ飲み」してからの「トラクターツアー」ですから、なおさら「いい気持ち」になるのです。
で、もうひとつの楽しみが「買い食い」です。
各ワイナリーには食べ物の屋台が出店していているのですが、さすがワイン祭りです。 結構しゃれた屋台が多いんですよ。

写真は五一ワイン内に来ていた屋台なんですが、黄色いバンで売っていたホットドッグはかなり本格のソーセージが挿んであり、またパンも無茶ウマのものでした!
たしか僕は赤ワインを片手に2つは食べたはずです。
(ちなみに、サントリーの塩尻ワイナリーでは「牛ほほ肉の赤ワイン煮」がありました。「屋台の味」などではなく、全くの「ビストロ」の味で、絶品でした!)
井筒ワイン五一ワインの道をはさんだ向かい側には井筒ワインという名門ワイナリーがあります。
畑見学はないのですが、当然たくさんの種類の有料&無料の試飲ワインをここでも楽しめます。
こちらのおすすめは、ワインボトルに「
自分で瓶詰めして、コルクを打栓して、キャップシールをつける」体験です。 通常3000円以上のワイン(メルロー)を2500円くらいで提供してくれます。 そして、普段なら機械で行う一連の作業を、昔の器具をつかって「体験」させてくれるのです。
また、スタッフの方が一眼レフのデジカメで記念撮影してくれます。 ワインを瓶詰めしている間にシールに仕上げてくれまして、記念のエチケット(ラベル)として用意してくれます。 大樽の前などで撮ってもらう写真付きワインは、すごくいい記念になります。
総論 日本のワインの楽しみ方 その1日本のワインは、もちろん、味そのものも美味しいのですが、
気軽に「行ける範囲」のところで「造ってくれている」ワインです。 一度、産地を訪れて生産者たちの雰囲気に触れたら、
「愛情」が湧いてきます。 「愛情」が湧いて来たら、味覚にも
「ひいき」感が多少なりとも生まれてきます。
そうなったら、こっちのもんです!
じゃんじゃん、飲んで楽しんでみましょう(笑)これが「私的日本ワインの楽しみ方」です。
皆さんも「日本人が日本人の為だけに日本で造ったワインなんやぁ~」と思いながら、飲んでみてください。 長野や山梨に行けたら、それがいいのですが、なかなか行けない方々も、「信州に行ったイメージ」で飲んでみて下さい。
たぶん、今晩の日本のワインはずっと美味しくなってくるはずです。