先日製薬会社からある抗生剤についての医薬情報が郵送

されてきました。


その抗生剤は メイアクトMS小児用細粒10%とメイアクト

MS錠100mgについてです。


この抗生剤は歯科のみならず、風邪症状の咽頭痛のある方

などに処方されていて決してめずらしい薬ではありません。


しかし、この抗生剤を小児、特に1歳くらいの乳幼児へ投与

すると、低血糖を起こす副作用がみられますという注意喚起

が記載されていました。



数年前に乳幼児がとある病院の救急へ意識が低下して、痙

攣もみられて搬送され、

当然担当医師は真っ先に熱発とかの熱性けいれんを疑うの

でしょうが、どうもそうではないらしい。

いろいろ調べると、服用していた薬が原因と思われるという

症例があったのを読んだことがありました。どんな薬かは勉

強不足で調べませんでした。。。。



なるほど。そのときの薬はこのタイプの薬だったかもしれませ

んね。



歯科医師向けにちょっとまとめておきます。


カルニチンというのは、脂肪酸をミトコンドリアに入れ込む作用

をする物質で、脂肪酸はミトコンドリア内に入ってβー酸化され

ることによって、エネルギーへと変換されるわけです。


つまり、カルニチンが不足すると糖新生が低下して、エネルギー

不足の状態、つまり低血糖が生じます。

低血糖というのは、とても危険な状態で、症状としては、意識が

もうろうとしてり、痙攣や震戦がみられたりします。

原因が低血糖と解っていれば、処置は比較的判りやすいので

しょうが、まさか小児が低血糖というのは歯科に通院可能な状

態ではちょっと意外ですよね。


当然救急では、痙攣の特に初発の方には低血糖を疑って、血

糖値を測るのは常識なんでしょうが。



また、カルニチンは主に肝臓で生成されるか、食べ物(肉、魚

乳製品に多く含まれる)から摂取するため、肝硬変の人や、肉

類を食べない人には低下症が生じやすいかもしれません。



メイアクトMS錠などのピボキシル基を有する抗生剤すべてに

この副作用が見られるそうで、


小児(特に乳幼児)

妊娠後期の妊婦

授乳婦


上記の患者さんへの投与には注意してくださいとのことです。



でもね~、メイアクトには小児用もあるわけで、注意してくだ

さいってことは、歯科においては、処方しないでくださいに等し

いように思えます。


早速小児用抗生剤を変更するつもりです。



尚、ピボキシル基というのは、とある抗菌薬の消化管吸収を

促進する目的で、ピバリン酸としてエステル結合されていて、

吸収後代謝を受けて、ピバリン酸と活性本体になるそうです。

そして、ピバリン酸は、カルチニン抱合を受けて、ピバロイル

カルチニンとなり、尿中に排泄されるため、血清カルニチン

が低下することがあるとの説明でした。




やっぱり、薬はむやみに処方できません



歯科におけるくすりの使い方


 デンタルダイヤモンド社


このシリーズ本も解りやすくて良い本ですね。

ただ、内容が浅すぎて初心者向きです。



抗菌薬の考え方使い方


 中外医学社

  岩田 健太郎など著


これなんか面白いかも。

歯の神経を取る処置を受けられたことの

ある方は多いと思います。


この治療は、理想的に治療を行えば、治癒率

は95%以上といわれています。



あくまでも、理想的な治療をすれば



ということです。



わたしの20年来の治癒経過をみますと(正確な統計は

無理ですが)、だいたい90%くらいだと思います。



当然ですが、10年くらい前までの治癒率がわるいのです

が、その一番の原因は、根管の見落としと器具破折です。



それ以降は、根管洗浄液の改良や変更にて、根管の見落

としや、器具破折はかなり少なくなりました。

95%に近づいていると思います。



自分で治療した歯の再根管治療は年間10~20歯くらいは

今現在あると思うのですが、その90%は完治に向かってい

ます。



しかし、他の歯科医院で神経を取る処置された歯の治癒が

すこぶる悪いのには全く驚きます。



歯の神経を取る治療も、基本に忠実に行えば、今の日本の

保険歯科医療なら、90数パーセントは完治すると思います。


わたしの歯科医院は、そうです。



しかし、私の歯科医院に転院されておみえになる患者さんを

この20年診ていると、




治癒率が50%以下、いやいや数パーセントにも満たない

歯科医院がかなりある!!という事実が現実です。




わたしの歯科医院では、他院で神経を取る治療後の治癒が

悪いための再治療がかなりあります。



情けないですが、これが現実です。




もっとなさけないことは、



いろんな歯科医院で治療を受けたけれど、神経を取った後

の治癒が悪いという説明を受けたことはいままでありません

でした、とおっしゃる患者さんが多いということですね。



いままでにこの歯が腫れたことありませんでしたか?と聞い

てみると、


何度かありましたが、その都度薬を飲むように、または塗るよ

うに指示があっただけで、再治療の必要なことを説明された

ことはほとんどないそうです。



まあ、私見ですが、神経を取る処置。つまり根管治療を丁寧に

されていらっしゃる先生は、10人のうち1人くらいだと思います。



この数値を見て歯科医師は、当然ですがだれもが納得するは

です。



つまりですよ、ほとんどの患者さんは、歯科医院で治療を受け




決して、治ってはいない!



この事実は歯科医師として、恥ずかしい限りです。


みなさんが、良質な歯科医療、つまり10人のうちの1人の先生

探し当てる協力をしていくつもりです。



ここからは、歯科医師向けです。


感染根管治療を試みても治癒傾向がみられないので、抜歯し

症例です。


radicular cyst の存在が認められ抜歯後の根表面に異常所

見なくどうもtrue cystと思われました。


いままでの経験でもbay cystがほとんどだったので、抜歯前に

この鑑別ができないものなのか調べてみたいと思います。

そうすれば、根管治療の適応がもっと絞り込めるはずですね。





知らないことばかり、毎日が勉強です。




楽しくわかる

クリにカル エンドドンロジー


   医歯薬出版


いろんなエンド本を読みましたが、この本は素晴らしいと

思います。おすすめですね。



















開口についてお話します。


開口の原因はいくつかあるのですが、その原因

の一つに、舌癖があります。


この舌癖が原因の患者さんに、歯科矯正を行う

となかなかうまく行かないので、舌の動きを抑制

する装置を併用することが多いです。



先月までの10か月ほど治療を要しましたが、

舌癖が原因の開口治療をMFT(口腔筋機能療法)

で、矯正装置は全く使用しないで完治した症例を

経験しました。


まあ、簡単に説明すると


一種の舌、および口腔周囲筋のトレーニングで、

歯を矯正することです。


これには、もちろん適応症の厳格な診断が必要なん

ですが、治療時の苦痛などほとんどないので、すごく

喜ばれました。費用は1万円以内ですみました。歯科

矯正をすれば、数十万円は必要だったと思います。



歯科医師の必需本ですね。



口腔筋機能療法(MFT)の臨床

  わかば出版


少し値の張る本ですが内容は確かです。

今日は治療の良し悪しについて書いてみます。


みなさんもいろんな判断基準をお持ちだと思い

ます。



受付の応対が丁寧。


医院内が清潔にしてある。


いろんな設備が設けてある。


すぐに診てもらえる。


先生が大勢いる。


先生がやさしい。


治療が早く終わる。


治療費が安い。


などなど、もっとあると思いますが、




どれも治療そのものに

直結する評価はほとんど

皆無なんですよね。




じゃあ、みなさんはどんな治療を希望されている

のでしょう?


ほとんどの方が、





痛くない治療。



すぐに診てもらえる。



通院回数が少なくて治して

もらえる治療。



説明をちゃんとしてもらえる

治療。



わたしが思いつくまま挙げてみましたが、いかが

でしょうか?



一つ一つ解説いたしましょう。





痛くない治療。


これを心掛けていない歯科医師はいらっしゃらな

いと思います。

しかし、本当に患者さんの体を診る、そして治すと

いう観点からいうと、局所麻酔は出来る限り控えた

いというのが常識です。

なので、



痛くない治療 ≠ 良い治療



痛みを最低限に抑えた治療 

 = 良い治療


痛みも一つの体の大切なサインであるため、そのサ

インを診ながら治療するのがほんとうは最も体にや

さしい治療なんですね。

なので、最初からその大切なサインを麻酔でなくして

しまう治療というのは、ちょっと乱暴な治療といえます。


麻酔が必要な痛みなのか、そうでないのか、


どんな麻酔方法が良いのか、


患者さんの反応を診ながら治療することが最も難しい

のです。

なので、大勢の歯科医師はなんでもかんでもすぐに

麻酔をして、痛くない治療をするんですよ。


痛くない治療は一番簡単。



痛みを診ながらの治療はかなり

難しい。





つぎは、すぐに診てもらえる、ってことですね。


これは大切ですが、ほとんどの歯科医院では予約診療

のため、予約時間を大切にする歯科医院ほど、どうして

もお待たせする時間はあるはずですね。



丁寧な治療をされる一人の歯科医師が、診ることのでき

る一日の患者さんは


概ね、20~30人くらいのはずです。



いついっても待合室に大勢患者さんがいるという歯科医院

は当然ですが、丁寧な治療は絶対に無理のはずで、そうで

はない治療を普段からされているのは明白です。



患者さんのために、予約を大切にして、丁寧な治療を目標

にされている歯科医院なら、



いついっても、待合室に0~1人くらい



当然、急患の方があったり、治療時間が予定より延長したり

して、待合室に数名いらっしゃることもたまにはあると思いま

す。





つぎに、通院回数が少ない治療ですが、体を治すってことは

そんなに容易なことではありませんし、数日で治癒する疾患

も限られています。


確実に治癒を目標にした治療は、



時間も日数も要します。



みなさんが、歯科医院に行かれた時に、何回くらい通院した

ら治るんでしょうか?ときかれたことはあると思います。



初期の虫歯の治療なら、お答えすることは可能でしょうが、

ほとんどの患者さんは、さまざまな歯科疾患を合併していて、

そのすべてを確実に治療される先生ならば、治療期間は

大まかに説明できても、回数まではちょっと無理です。



もし、治療回数をいつも教えてくれる歯科医師がいるとする

ならば、完治をめざした治療ではないことは明白ですね。




最後は、ちゃんと説明してくれる歯科医院ですが、これにつ

いては、以前のインフォームドコンセントの項で書いています

ので、参考にしてください。




以上をまとめると、患者さんの求める良い治療と歯科医師が

求める良い治療とはかなりギャップがあることがお分かりだ

と思います。


まあ、これは当然といえば、当然のことなんですが、私たち

歯科医師はこのギャップを良い意味で埋めていくことがとって

も必要なんですが、



今の歯科医師の多くは悪い意味で

そのギャップを埋めている。



患者さんの良い治療への考え方が、まるで見せかけだけを

求めている人が多いのは、先進国のなかでも日本くらいだ

けだと思います。



こうなったのも、歯科医師一人一人に大きな責任があるはず

です。



数日前にTVで九州の歯科医師が舌診について、いろいろ

語っていらっしゃいまた。

その内容を数分見ていて



驚きました。



すべてが、根拠の無いでたらめばかり。



よくもまあ、ここまででたらめを語れるものです。




恥ずかしい限りです。



TV関係者もちゃんと内容の根拠を取ってから出演させる

ようにしてほしいです。



今までTVに出演されたほとんどが、わたしの見る限りかな

りいいかげんな情報が多いので、皆さんも注意してください。




























ワーファリンに代わる抗凝固薬として、1年前に認可

された新薬です。


ワーファリンはとても扱いにくい薬の一つで、納豆など

の食べ物、NSAIDs等の併用によってその効き目が

大きく左右されるので、その為患者さんも毎月のように

血液検査でのチェックが必要だったわけです。


プラザキザはそういった不安定さが無くて扱いやすい

といううたい文句で登場した新薬です。



ワーファリンは上記のように不安定なので、PT-INR

が2~3くらいになるように量を調整されていても

当然、抜歯等の外科処置の際には今現在の状態を

知る必要があります。


わたしの歯科医院でもコアグチェックにてPT-INR値

を術前に計測しています。



プラザキザは勿論PT-INR値では評価できないのと

歯科治療での情報が少ないので、今のところわたしの

歯科医院では数名いらっしゃる服用患者さんに対して

の外科処置は控えております。


どなたか情報発信などありましたら、教えて頂けると助

かります。



さて、プラザキザについての医科からの情報を列記します。



・プラザキザによる大出血のリスク因子として、加齢、抗血

小板薬との併用がある。

・プラザキザは、ワーファリンに比べ、非消化管出血は減少

するが、消化管出血は増加する。

・プラザキザは、ワーファリンに比べ、75歳以上では、ワー

ファリンよりも安全とはいえない。

・プラザキザは、患者により効き目が異なるため、血液モニ

タリングが必要である。特にCHADS2スコアが上昇するに

つれ、効き目にはばらつきがある。



以上のこの1年間での臨床評価考察が発表されました。

とても参考になる内容です。

尚、CHADS2スコアというのは、これも歯科医師にとって

は結構参考になる評価方法で、


C:CHF, H:HT, A:Age, D:DM, S:Stroke/TIA


上記によって評価することです。


今後の歯科情報待ちですね。




また、歯科医師向上のために、


最近は結構面白い本も多く出版されているので、わたしが

良かったと思った本の紹介もしてみたいと思います。



バイタルサインでここまでわかる!

OKとNG


       カイ書林


気軽に読めて、安価で、内容も為になりました。


学校歯科健診が行われる季節なので、もう一度

歯科矯正について、私見をまとめてみます。


ほとんどの歯科矯正は、ただ単に歯の並びを

世間一般でいわれているきれいな歯の並びに

することが目的です。


つまり、口腔の健康増進を考えたものでは決し

てありません。


美容審美のみを満足のゆくようにしただけの

ことです。



う蝕予防、歯周病予防の治療観念からの歯科

矯正ならば、歯磨き等の手入れの難しい歯の

凸凹のみを矯正するのが、治療本来の考え方

のはずです。


しかし、今の歯科矯正は過剰とも思える歯の

移動を繰り返して、主眼はう蝕予防、歯周病

予防ではないことは、誰の目から見ても明ら

かですよね。


それでも、学校健診で歯列不正などといった

治療勧告をされると歯科矯正をしなくてはい

けないような心理がはたらくのも事実です。



これは一種の集団催眠みたいなものでしょう。



本当にお子さんの健康をお考えなら、いまの

歯科矯正を受けさせるのはかなり慎重に対処

されるのが賢明だとわたしは思います。


原発を例えにだすのは大げさかもしれません

が、大勢の人が許容しているから安全だとい

う考え方は、かなり危険な場合もあるということ

を承知しておかなくてはいけませんよね。




いろいろ熟慮してみても



わたしは、歯科矯正はお勧め

いたしません。




歯科治療を受ける方で、虚血性心疾患の病歴のある

方もわたしの歯科医院でも多数お見えになります。


より安全に安心して治療を受けて頂くためには、当然

のことですが、最低限の知識が必要なことは当たり前

です。


この当たり前の知識を持った歯科医師が少数派である

ことも事実です。私も知らないことばかりで、毎日が勉強

せざるを得ない状態です。


それでは、みなさんにも安全に安心して治療を受けていた

だける歯科医院の見分け方をお教えいたします。



最も大切なことは、どんな場合でもそうですが、



いままでの病歴を詳しく聞いてくれる

こと。



どんな薬を内服しているのかの服薬情

報の提示を求められること。



まあ、最低この2点が無い歯科医院での治療は避けられる

のが 賢明と思います。


さて、以下はちょっと専門的になります。

たまには、ちゃんとしたことも書いておかないと、好き勝手書い

ていると思われてもいけないので。。。





虚血性心疾患とは、狭心症、心筋梗塞が代表的疾患なので

すが、なかでも急性冠症候群(ACS)が最も注意を要する疾

患の一つです。



歯科医師向けに多少ポイントを挙げておきましょう。


ACSの注意点


その1.ACSの症状はとっても多彩である。


 一般的に典型的なその症状としてOPQRSTでまとめられ

 ていますよね。

 On Set ~ 突然に発症する。

 Position ~ 胸骨化に。

 Qvality ~ 圧迫感など。

 Raditation ~ 左右どちらかの肩への放散痛。

 Symptom ~ 発汗、嘔気がある。

 Timing/Time course ~ 労作時の発症、30分以上

                    持続など。


その2.ACSの半数は心電図所見が非典型である。


 歯科医院には12誘導心電図は設備されていないので、わ

 たしの歯科医院ではモニター心電図で代用するしかありま

 せん。

 ACSの心電図所見といえば、「ST上昇」といまだに思って

 いる歯科医師がいるのなら、ちょっと恥ずかしいですね。

 ACSの約半数はST上昇は認められない!ってことは常識

 なんですよ。

 しかもASC以外にもST上昇が生じる重大疾患も存在する

 のでその鑑別方法も最低限知っておく必要もあります。


 つまり、STEMIなのかどうかはST上昇の心電図所見からは

 診断できないということですね。

 もちろん、モニター心電図では主にⅡ誘導だけなので、見て

 いる心臓の範囲はかなり限られているため、ST部分の判断

 材料としては乏しいようです。

  

 それと、私たち歯科医院では、ACSに出会うとしたら、急性

 発症直後なわけですから、見るポイントは当然ST上昇や

 レシプロカル チェンジなどではなくて、T波なのはいうまでも

 ないことですよね。


3.よって、ACSの診断は、病歴、身体所見の情報を総合し

  て判断する。


  どんな身体所見が陽性尤度比が高いのかは 歯科医師

  のみなさんはご自分で勉強してください。

  

  参考までに ACSの事前確率を上げる臨床所見として

  Rouan Decision Rule が参考になると思います。


  また、ACSとの重大な鑑別疾患として、4 Killer chest

pains ( 大動脈解離、緊張性気胸、肺塞栓症 )が挙げら

  れており、その鑑別くらいは知っておくべきだと思います。 


次に万が一ACSに遭遇したら、


まず、酸素投与ですよね。


しかし、前述の緊張性気胸の場合は、酸素投与すると、気胸

の増悪が生じるので、鑑別はやっぱり知っておくことが大切。



ACSの初期治療は MONA といわれています。


M:モルヒネ、 O:酸素投与 N:ニトロ製剤 A:アスピリン投



まあ、これは歯科医師なら知っていると思います。



ただし、急性心筋梗塞では、前壁梗塞の30~40%くらいに

下壁梗塞を合併しているといわれていて、この時にニトロ製剤

を投与すると、急激に血圧が低下してショックに至る恐れが

あるので、歯科医院や医科診療所ではACSの初期治療として

ニトロ投与は避けた方がよいと思われます。


ニトロ投与して、症状が改善したら狭心症で、改善しなかったら

急性心筋梗塞と考える、なんていう古典的な考え方は今は非

常識なので、あしからず。



かなり大まかですが、歯科医師に向けた勉強のポイントのみ

挙げてみました。ちょっとは参考になったでしょうか?



               


連休が終わって、そんなに頻繁な更新

は出来ないと思いますが、自分の日々

の勉強のメモ代わりくらいのつもりでな

ら可能かもしれませんね。


たまたまこのブログを見られたのも何

かの御縁でしょうか。


歯科医療で質問・疑問などございまし

たら、コメント欄に遠慮なくご記入くだ

さい。



歯科矯正、これがもっとも関わる人が多いかもしれま

せんね。



では、まずばっさりと真実を述べて行きます。




ほとんどの歯科矯正は、「治療」では

ありません!!



あまりにも唐突で解りにくいかもしれないので、詳しく

説明しましょう。


歯並びが良い、悪いとか、しばしば耳にすると思うの

ですが、




そもそも、正常な歯並びというもの

は、存在しません。


なので、歯並びに良い、悪い歯並びというのも存在しま

せん。



このことは、常識ですね。


本来持って生まれた顔、容姿に正常な顔、正常な容姿

といった概念は無いのとおなじことです。




ただ、ごく稀に後天的要因 ( 外傷、腫瘍、齲歯の放

置など)によって、このままでは機能的に障害が生じる

ことが予想される歯並びであると診断された場合は、

その歯及びその周囲の歯を含めて矯正「治療」を勧め

る場合があります。




この場合は「治療」という概念です。




また、先天的要素でも当然あるわけですが、この場合

も矯正「治療」の概念です。そしてこの場合は保険治療

として扱われます。

まあ、ほとんどの方には関係のない範疇だと思ってく

ださい。




さて、みなさんも周囲の人で、口腔内に矯正の装置を

つけているのを見ることがあると思います。


上記以外の、ほとんどの矯正が



見た目を良くするためだけ理由で行う

矯正です!



矯正をすると、


理想的な歯並びになりますよ、



歯並びを治す?と虫歯、歯周病になりにくいですよ、



といったことを耳にすると思います。



理想的な歯並びなんてものは、

歯科医療の概念には存在しませ

ん!



ただし、美容外科と同じで、こうい

った歯並びがきれいにみえるので

お勧めですよ、ってことですね。




歯並びを矯正歯科医のお勧めのよ

うに矯正しても虫歯の予防にはあま

リつながらないことは、ほとんどの

先生なら理解されていると思います。



逆に、矯正装置をつけている期間は

歯を清潔に保つことがとても難しいの

で、かえって虫歯が結果的に増加す

るケースの方が多いと思います。




さらに、





矯正には、おおきな問題が潜んでいます。


それは、矯正の有害事象です。



どんな有害事象があるかというのは、




証明された有害事象はいまのところ

少ないようです。





ただ、矯正が原因であるとの証明はされていませんが、

かなり怪しいと思われる有害事象は、多々あり、なかに

かなり重大なものもいくつか含まれています。





ここで、はっきりといいたいことは、それらの有害事象

は、矯正の最中や矯正後まもなく現れるわけではなく

て、数年後、10年以上後に出現して苦しめることが

多いので、その為なかなか原因を検証することが難し

いということが現状です。



まあ、それを良いことに、最近の矯正にはかなり乱暴

とも思える手段もあり



のちのちのリスクを背負うことを覚悟

しなければならない



ような、体に負荷のかかる矯正をされている先生も多い

ようです。


はっきりいって、矯正歯科の先生は



歯をいかに早く動かすか!!

これしか考えていません!!



それによって、体がどのような負荷が

かかり

将来どんな有害事象の恐れがあるの

かなんて全く考慮していません。


まあ、歯科治療ではないので、それでよいと考えていらっし

ゃるようですが、数年後に問題を生じて、それに対処治療

する私たち歯科医がどれだけ難渋しているかもできれば

知っていただきたいものです。



わたしも、10年以上前までは、ある程度の矯正はいたしま

した。


無知でした。



反省しています。


当時矯正による有害事象についていろいろ調べても、ま

ったくそれについての文献がみあたらないので、わたし

はてっきり 矯正はとても安全なものと勘違いしていまし

た。



今は矯正はわたしはいたしません。

患者さんに矯正をお願いされても、お勧めいたしておりま

せんし、矯正歯科医も紹介いておりません。


なぜなら、責任もって紹介できないからです。




ただ、矯正治療は当然いたしますよ。



なので、矯正を否定するつもりはありません。






こんな歯並びにしたいと希望される人は、矯正されれば

いと思います。



ただし、数年後になんらかの有害事象が現れる可能性

あることは覚悟されておかれることは 必要です。


どんな有害事象があるのかを 丁寧に説明される矯正

科医がいらっしゃるとすれば、その先生はとても信頼

のおける名医の一人だとわたしは思いますよ。


ついでに、まめ知識。


いまは地域によっては、学校の歯科検診で歯並びの

チェック項目があると思います。

実は、20年くらい前には、この項目は存在しません

でした。じゃあ何故歯並びのチェックリストを追加した

のかというと、


決して、子供たちの健康を考えてのことではなくて、ちょ

うど当時の歯科医療は、今までにないほど低収入に喘

いでいて なにかほかの収入を求めた結果 「矯正」を

学校健診の項目に追加しすることで、収入増を見込もう

いう目論見があったのは事実です。


その結果、歯科矯正は決して「治療」では無いというの

が当たり前の概念であったのに、昨今ではまるで矯正

は「治療」の一つだと誤解される人が多くなってきまし

た。



もちろん、そうさせたのは私たち歯科医師なんですよ

ね。


もうけ主義は良くないとおもいます。反省すべきはわたし

達歯科医師自身のはずです。






















ここでは真実に基づいた検証または本音を書く

つもりなので、あえてわたしの歯科医院を紹介

することはありません。つまり自分に都合の良

いことだけを書くようなことはしないつもりです。


あくまでも自分への叱責をも含めて歯科医療の

向上を期待するのが目的だからです。



今回は、歯を白くする「ホワイトニング」について

です。




このホワイトニングと前回のインプラントもそうなん

すが、適応症にあった人はわたしが経験する限


かなり少ない!!


インプラントも患者さんご本人が希望される場合は、

わたしの歯科医院では、ほぼ99%がその適応症

とは考えられないためお断りしています。


まあ、わたしが適応症と診断して患者さんにおすす

めする症例は年に1~2人くらいですね。勿論その

場合も決して自信を持ってお勧めするわけではなく

あくまでも治療方法の選択肢にインプラント処置が

加わったくらいの考え方と思ってください。



それゆえ、まあ年間に何十数例もインプラント処置

をしているような歯科医院があるとすれば(大学病

院などの基幹病院は除いて)、相当乱暴な診断と

考えるのが妥当だと思います。


話はそれましたが、ホワイトニングも同様で、わたし

の歯科医院でその適応症で処置をいた症例はこの

10年位の期間でみると5~6例しかありまん。


もちろん、患者さんからの希望は多数あったので

がそのほとんどが、適応症に含まれておらず、

ホワイトニングの有害事象を考慮すると

責任もって処置は出来ません、とお断りする場合

多いように思います






その適応症というのを以下に列記します。



1) 加齢による変色歯。

   

   もともとホワイトニングはこれが主な適応症

   となっています。加齢というのは、決して20

   ~30歳代のことではなくて、少なくとも50歳

   以上と考えるのが妥当だとおもいます。



2) コーヒー、お茶、たばこ等による変色歯(但し

   研磨剤ではきれいに除去できない場合)。

   

   これは後で取って付けたような適応です。

   ほぼ100%研磨剤で除去できるはずです。


3) 色素生成細菌による変色歯。


    これはおそらく歯の神経を取った後に数年

   後着色してくるような歯のことですね。

    


4) 全身疾患に由来する変色歯。


   これは、あまりお勧めできない適応ですね。

   たしか、日本に入ってくる前は適応に含まれ

   ていなっかった記憶があります。




まあ、ほとんどが 3)のケースが多いと思います。


ホワイトニングには勿論、有害事象が存在するわけ

すが、ほとんどの先生は



死亡するような有害事象はないの

だから、希望があればどんどんや

ればいいんじゃないの。


こんな考えに基づいた先生が積極的にホワイトニング

処置をされていると考えてください。



まあ、わたしならどのような丁寧な説明が記載されて

いても、




当歯科医院ではホワイトニングを行

っています!


こんな掲示が 診察室、広告(ネット上を含めて)媒体に

見られる歯科医院では 


わたしなら、治療を受けたくありませ

ん。



ホワイトニングは誰だってすぐに処置可能な技術であっ

て、ほとんどの歯科医院で可能だと思います。

ただ、ホワイトニングの有害事象を鑑みるとあまり積極

的に自分の歯科医院では取り組みたくないと考えている

先生が多いことは事実です。




なので、決して不特定多数にの方に宣伝、アピールする

ものではないと思います。



この点でも ネット上でのブログ、ホー

ムページや雑誌等での広告のある

歯科医院こそ、いままで書いた本音を

参考にして、その内容を検証すれば、

かなり容易に良質な治療を目指した

歯科医院を選び易いはずです。





最後に究極の本音をひとつ。


















ネット上や、雑誌等で宣伝をしている歯科医院で良質な歯科医療を目指していらっしゃる


先生は本当に少ないことを覚えておかれるとよいと思います。



この事実を一番大きな文字で書きたいのですが、そんな

ことをしたら、このブログ利用を停止されそうなので。。。