各務原市のリトミック・ピアノ・うたの
音楽教室【tempo.kids】の柴山です

発表会に向けて、最近は楽譜とにらめっこする時間が増えています。

 

tempo kidsでは、発表会の曲は基本的に、子どもたち自身の

 

「これ、弾いてみたい!」

 

という気持ちを大切にしています。

 

自分で曲を見つけてくる子もいれば、
私からいくつか提案して、

その中から「これがいい!」と選ぶ子もいます。

 

私が一方的に、

「あなたは今年、この曲ね」

 

と決めるのではなく、

 

本人の**「弾きたい」**からスタートしたいと思っています。

 

でも……

これが、簡単なことばかりではありません(笑)

「弾きたい曲」と

「今弾ける曲」は同じじゃない

本人が弾きたい曲が、そのまま今の力に合っているとは限りません。

 

原曲のままでは難しすぎることもあります。

 

そんなとき、

「まだ難しいから、違う曲にしよう」

 

で終わらせるのではなく、

 

どうしたら、この子の「弾きたい」を叶えられるだろう?

 

と考えます。

そこで必要になるのが、編曲です。

 

その子が今できること。

 

少し頑張ればできそうなこと。

 

そして、この曲を通して経験してほしいこと。

 

その先の成長につながること。

 

いろいろ考えながら、その子に合わせた楽譜に変えていきます。

簡単にすればいい、ではないんです

そして、ここが難しいところ。

 

編曲って、

音を減らして簡単にすればいい

 

わけではないんです。

 

その子が、

「この曲が弾きたい!」

と思った理由があります。

 

大好きなメロディーだったり、

サビのあのフレーズだったり、

 

「ここがカッコいい!」

 

という部分だったり。

 

そこを全部簡単にしてしまったら……

 

私は思ってしまうんです。

 

「ここが好きなんでしょ?
そこが弾けなきゃ、この曲を選んだ意味ないじゃん!」

 

って(笑)

だから、

絶対に外せないフレーズはどこなのか。

 

原曲の良さを残すために必要な音はどれなのか。

 

今の力で弾けるところはどこなのか。

 

少し背伸びをすれば届きそうなのはどこなのか。

 

今回、この子には何を経験してほしいのか。

 

一人ひとり考えます。

 

 

 

……これが、なかなか大変です(笑)

でも、私がやりたいのは、

「弾きたい」を「できそう」に変える

難しいから諦めさせることでも、

何でも簡単にして弾けるようにすることでもありません。

 

「弾きたい!」を、
「これならできそう」に変えること。

 

最初は、

「できるかな……」

だったものが、

 

少しずつ弾けるようになって、

 

「できそう!」

 

になって、

最後には、

 

「私、この曲弾けた!」

 

になる。

その経験をつくってあげたいと思っています。

 

発表会は、本番で上手に弾くことだけが目的ではありません。

 

そこへ向かう何か月もの間に、

挑戦して、
できなくて、
工夫して、
少しできるようになって。

 

また次へ進む。

その小さな積み重ねも、全部その子の経験になります。

 

だから、楽譜を作っている時間も含めて、

 

私にとっては、その子のレッスンの一部なのかもしれません。

 

今年も、

「ここは残したい……」
「でも、これは難しい……」
「いや、ここは絶対弾いてほしい……」

 

と楽譜の前で悩みながら(笑)

一人ひとりの

「弾いてみたい」

を大切に、本番まで一緒に育てていきたいと思います。