終了〜「跳べ!スピッカート」講座 | ヴァイオリンへの身体作り

終了〜「跳べ!スピッカート」講座

昨日7月26日(日)、宮地楽器小金井センター
ヴァイオリン骨体操講座〜跳べ!スピッカート〜
無事に終了致しました。

ZOOM配信とご来場、合計20人限定開催でした。
ご来場は2人。ZOOM受講は10人。
講座後の個別クリニックは6枠ご用意致しましたが、満員御礼でした。
コロナウィルス感染拡大のニュースの中、ご来場ありがとうございました。


自分のために記録を残したいと思います。

まず、事前にいただいたお悩み・ご質問を伺っていきます。


そして、予め作成したレジュメに沿って
講座を進めていきます。


追加お悩みを受け付けたら、まずはいつものように、befor演奏の時間です。
ご自身の曲の【お悩み箇所】で構わないのですが、テキストには
 ・バルトーク ルーマニア民族舞曲の2曲め
    ・チャイコフスキー ヴァイオリンコンツェルト第一楽章から任意の小節
も、ご用意してありました。

ZOOM受講生はマイクを切っていますので、こちらには音が聞こえません。思う存分、周りを気にすることなく練習できるようです。

たしかに、これはいいですね。

レジュメに沿って、まずはテクニックの説明です。




拙著 遠藤記代子のかっこいい!ヴァイオリンベーシック・スタディ
の通りにお話しするならば、ヴァイオリンのテクニックの大きな幹は7つ。

その幹の一つが「跳弓」となり、
さらにその先が6つに枝分かれした、その中の1つに「スピッカート」があります。

どのような跳ばし方をするかは音楽的な欲求に基づき、演奏者に任されています。


しかし、弓の特性を考えるとおのずと、弓を使う場所は決まって来ます。

イラストの場所は目安とお考えください。
弓の性能は、弓ごとに差があります。
また、先弓でスピッカートをすることもありますが、これは名手レベルですので・・・


②スピッカートのために見直そう
スピッカートは非常に高い技術力を必要とします。また、ある程度の音楽的なスピードが必要な
ものなので、その前段階の技術が養われていない場合は、美しいスピッカートは行えません。

スピッカートの前段階に必要なことがら
「心技体」を、レジュメに沿って進めていきました。
【心】
スピッカートのメンタルのための「漢字」をご紹介すると、「出た出た」というような顔がパソコン上に並びましたw

スピッカートのためのメンタル漢字は、撥ねのあるものです。
今回は「射」を選びました。
撥ねが2種類、これ、撥ねの角度は違いますね。撥ねは、その先に向かいます。先に向かうというメンタルと粘り強さが備わると、スピッカートは安定していきます。

【体】
・関節の調整、
・12種の骨を使った呼吸
を音楽に合わせてさっと行ったあと、スピッカート体操に入っていきます。
今回選んだ子音は「M」と「L」
日本語は子音と母音が離れていないので
ヴァイオリンのような西洋文化には少々不向き。

吐く呼吸を助ける働きのある「M」は、ボウイングそのものです。
全身でボウイングをする感覚が養われ、上腕三頭筋の使い方が上手くなっていきます。
吸う呼吸を助ける働きのある「L」は体全体の関節にある水を循環させます。〝腕の重さを感じる〟という真意が、体でわかります。

【技】
それから、スピッカートの練習に入りました。

使用した教材は、この2冊。
同じ著者によるものですが
左は導入〜初期、右は中級〜上級。


日本で入手しやすいスピッカートの練習教材はSEVCIK Op.2ですね。
それでも大丈夫だと思います。

抜粋して、A4 4ページ分にまとめた練習を
講座では一気にやっていきます。





最後にafter演奏をしていただくと、ご来場くださったお2人とも、綺麗にスピッカートができるようになりました。

使用したテキストは、オンラインでの講座受講生には(簡単なアンケートにお答えいただいた上)差し上げています。

講座の個人レッスンも、受講できます。
対面レッスンかオンラインレッスンかをお選びの上、お気軽にご連絡ください。
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