終了〜ヴァイオリン骨体操IN大阪 | ヴァイオリンへの身体作り

終了〜ヴァイオリン骨体操IN大阪

昨日3月25日(日)は、大阪にてヴァイオリン骨体操講座を開講して参りました。

水野真梨子指導員による主催。
指導員が揃い、みんなでわいわいランチ。
写真・・・撮り忘れちゃった、、、


午前と午後の2つの講座、個人レッスン共に、お陰様で満員御礼になりました。

今回の会場です。
地下鉄中央線長田駅より徒歩5分、クレアというバレエスタジオです。
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設備もよく、広く、快適でした。
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さて受講生は、指導者とアマチュアと子供がごちゃまぜ。
人前で弾くことを躊躇しない子供は、講座のときにモデルをしていただきます。
体操前にbefor演奏をしていただいているところ。小学校6年生です。
右手に少し難があり、股関節が硬く、演奏が不自由そうでした。

『なにか悩みあるの?』と聞くと、『右の肘が高いと注意される』と。
でも横から先生につっつかれて、『ヴィブラート』とか言ってみてました。(笑)


みんなで壁に背中をつけてみます。
踵もつけて、ふくらはぎもつけて、腰もつけて、肩もつけて、頭もつけて。
それからそのままの姿勢で一歩前へ出て見て、辛いところを感じます。
首が辛い、胸が辛い、腰が辛い、、、いろんなところの不具合がわかります。
これを、体操をした後でどのくらい変わるか、目安にすると良いのです。


講座内容です。
さて、簡単に身体をウォーミングアップする方法。
それは、全身タップです。
骨をタッピングすることで周りの筋肉がほぐれ、筋温が上がります。次に呼吸を行いました。
皮膚呼吸と速度を合わせて、ゆっくり。頭や目もクリアになります。
この深呼吸は、睡眠よりも身体の疲れを取る効果があります。(眠れない夜は心配せず、ベッドの中でこの呼吸をして過ごせば良いですね!)


今日は、基本の開放弦ボウイングが体操とどうリンクするか、やってみましょう。



実施しましたのは、ヴァイオリン骨体操より7つのムーブメント
これをひとつひとつ、勘所を解説しながら講座を進めました。

解説をひととおり終えたら、CDに合わせて1ふんずつです。
さぁ7つのムーブメントを終え、ヴァイオリンへの応用へと進みましょう。

今日は1つ目のナンバ歩き。
この動きは胸郭を柔らかくし、背骨の血流を良くし、身体の動きの基礎を作り、ボウイングの基本になります。
これ、大事です!!

ナンバ歩きからのボウイング、やり方は簡単です。
まずは弓を置いて、ナンバ歩きのときの右手でピッツィカートを行います。右手は常に、右脚と連動して使います。右脚が下がるときがダウンボウです。
動きに慣れたら弓を持ち、元弓を少しだけ使って、ピッツィカートのような良い響きになるかを行います。
元弓で良い響きができたら、まっすぐ引っ張るだけで美しいロングトーンの出来上がり。
ピッツィカートは、ボウイングの基礎となります。

・運弓が曲がる
・元弓が苦手
・腕力で弾いてしまう
・速い弓ができない
・中膨らみの音がする
・先弓が届かない
・音が汚い
・右の親指が力む
↑↑↑
こういった悩みは、全て消えるでしょう。


ただ、、、
毎日5分程度体操を行い、週に1度30分程度身体に丁寧に向き合うひとが
体操を身体が理解始めるのは半年。
楽器に応用できるのは1年は必要かな、と思います。

7つあるムーブメントのうち、まずは、楽しかったものから取り組めばokです。
でも、苦手なムーブメントの中に自分の開発ポイントがあること、頭の片隅に置いておいてくださいね。
1年後には7つとも、気持ちよい身体の流れが見つかることを、目標にしてみましょう。


ヴァイオリン骨体操のキーワードです。
・自分で感じる、自分で考える
・身体と対話し、相談する
・違和感を取り除く
・痛いことは避ける
・受動的な動き
・気がついたらいつの間にか出来るようになっていた
・身体をうまく使う、ひとまとまりにする
・動きの質を上げる



いままで聞いたことがない事柄ばかりかも知れませんね。回数とか、量とか、方法論とかが見当たりませんよね。

でもこれが、桐朋学園の体育の授業なのです。



さてさて、after演奏をしてお開きにしましょう。

モデルの小学生。
また8ボウイングをしていただきます。
いつの間にか、足幅と角度が良くなっています。骨盤を固める癖が、少し抜けたのでしょうね。
身体の中に、体操の良い流れがあります。
気にされてた肘の高さも、ちょうど良くなっていました。
『それでいいよ』と言うと、ポカンとしていました。


身体は繋がっていますから、どこか一部分だけを局部的に直すことはできません。
肘の高さ、足の角度、顔の向き、etc.etc.etc.

そうではなくて、身体の良い流れを探しましょう。
そうすれば全てが解決します。



講座のお知らせはヴァイオリン骨体操ホームページをご覧ください。