栃木・チタケ考 | hitotonoya73のブログ

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気ままな生活

 栃木県人はチタケ好きである。毎年山の急斜面に出るこのきのこ採りで、滑落して何人か死人が出る。

狂信的ともいえるチタケ信者なのである。需要があれば誰も取らなかったこのキノコを、商品対象として

隣の県の福島では店舗に並ぶ。最近では近県の方もライバルになり、熾烈な環境となっている。それに

輪をかけたように、震災での福島原発放射能汚染で、栃木県でのチタケは汚染が甚だしく、県内で収穫した

チタケは食不可のキノコの筆頭になっている。

このキノコの特徴がボサボサとして、食感は極めて悪く、殆どの土地では収穫の対象とはなりにくいのであるが、

なぜか栃木では、松茸以上の思し召しなのである。チタケ、あるいは乳タケと言われるように、乳白色の出汁が出る

この出汁で炒めるナスの炒め物や、蕎麦出汁としての地位はハイクラスに位置しているからだ。