昨夜22時頃沖縄の友人から写真が送られてきました。
「今夜月下美人が咲きました。
月下美人の咲くのを見るのは初めてです」
とあります。
うちの月下美人も3日前に1つ、2日前2つ咲きました。
花を見ると全く同じです。
わが家の月下美人
かつて、月下美人は1本の株から葉で増やして全国に広まり、
すべてが同じクローンでした。
でも、今は別の株も入ってきて、交配も進み、
いろいろな月下美人があるそうです。
沖縄の友人のは私のと同じ、
原種の花のようです。
楽しいではありませんか!
私が月下美人をもらったのは1993年、31年前です。
始めて花が咲いた時は、
少しづつ開いていく様子をずっと、感動しながら見ていました。
この株はその後大きく茂り、
毎年たくさん花をつけていました。
数年前に銀色の斑点が葉に出て、
ウイルス病かと心配し、罹患した葉は切落としているうちに
枯れてしまいました。
26年も生きて咲いてくれました。
でも、そんなこともあろうかと
葉で増やしておいた2代目が、
今しっかり同じ花を毎年6月、8月10月と咲かしてくれます。
2代目の株です。
月下美人のまちがった俗説
月下美人にはその美しさのためや珍奇植物として好奇の目にさらされていた時代が長かったせいか、いろいろな言い伝えや俗説が流布しているが意外に間違いが多い。
- ×同一株から分かれたため同じ日に咲く
- 同じクローン株であっても体内時計による長期同調性はなく、あくまでもその株の置かれた環境に由来する生理状態の履歴に依存してつぼみ形成、開花を行う。さらに言うならば、既にこの20年ほどは日本国内に複数の遺伝的に異なるクローンが流通しているので、もう日本国内の月下美人全てが同じ株由来ではない。
- ×1年に1度しか咲かない
- 手入れをきちんとすると年間2回以上咲く。花を咲かせるだけの栄養素の蓄積や体力回復のゆとりが、成長期に十分あるかどうかの問題である。
- ×満月の夜にしか咲かない
- 月下美人の野生状態で受粉を行うコウモリは、月齢に合わせたサイクルで花粉や蜜を食べに来るのではない。従って、満月に合わせた開花サイクルを進化させる必要はなかった。