数年前に和親棚を買ったTさん。

 

「桜の頃にTさん宅でお稽古を」と決まって

いそいそ出かけました。

前に伺った時はタクシーで行きましたが、

バス停から3分ほどの近さなので、今回はバスです。

 

大きなお玄関では、大きく桜が活けられて私たちを迎えてくれました。

立派な邸宅です。

 


 

 

和親棚は坐忘斎お家元が考案された立礼棚で、

三角形の棚が3つ組み合わさった形です。

棚は入子(いれこ)になっていて、

中央の大きい棚に他の二つの棚が収まるように

設計されています。

そのため3つの棚はそれぞれ高さと大きさが違います。

茶釜は薬缶型ですが、柄杓でお湯を汲むようになっています。

 

 

立礼棚は広い応接室に設置され、客たちはソファーに座りました。

お点前する人、半東するひと、

順々に代わって楽しいお稽古でした。

先生は棚のそばに座ったり、

移動してソファーに座ったりしながらのご指導でした。

 

 

お稽古の後はお庭でバーベキュー、のはずでしたが、

雨天なのでダイニングルームで

奥様の手料理をいただきました。

竹の子や蕗の炊いたの、蓮根のきんぴら、

いくらでも食べたい美味しさでした。

 

奥様はお菓子やお料理を教えておられるとか、

さすがどれも美味しく、お菓子も絶品でした。

 

帰りには鯖寿司の折詰までいただき、

うっかり手ぶらで行った私は申し訳なくて

肩身が狭かったです。

 

 

着物  濃い紫地に夜桜が飛ぶ、手描き友禅の小紋

帯    白の織模様

帯揚  桜色と白のぼかし

帯締め  ピンク、白、黄色 萌黄色の4段