夜話の茶事の特別稽古が3月27日にありました。

先生のお宅でのお稽古です。

夕方5時から開始なので、

ゆとりをもって30分ほど前に到着するの予定でしたが、

タクシーがつかまらず、ぎりぎりに到着した私達3人。

あせあせ。

 

今回は男性2人、女性4人のお席です。

まず待合にて温かい葛湯が出ました。

添えられていた黒文字に、

これ、どう使えばいいの~などと

囁きあいながらいただきました。

 

それから路地に出て蹲踞を使い、お席入り。

躙り口からのぞいた茶室は

短檠や和ロウソクの炎に照らされ、

そのきれいなこと!

 

まあ!なんて美しい、

と思わず声が上がりました。

 

光と影が揺らめく中に座っていると、

幽玄の世界へ誘われていきます。

まず前茶をいただきました。

おもあいでなく、

先生が一人一人にお薄を点ててくださいました。

 

懐石は柿伝の人が来て裏で作っているようです。

いただき方を順に教えていただきながら、

楽しくお腹が満ちました。

お酒もいただいて、良い気持ちです。

 

揺らめく和ロウソクや短檠の炎がとにかくきれいです。

・・・でも、盛んに黒い煤が上がるので、

女性陣は天井が汚れるわね、といらぬ心配。

 

主菓子は良く色が見えませんが

老松製の菜の花のきんとんでした。

 

 

中立のあと、銅鑼の音を聞いてまたお席入り。

掛け軸がなくなり、石菖が飾られています。

先生のお点前でお濃茶、

続いてお薄をいただき、

良い時間を堪能しました。

留め炭も終わり、

なんだか名残惜しい気持ちを胸に退出です。

 

しかし、中立があったとはいえ

4時間の正座のあとで

立てない、膝が伸びないと

皆でこっそり笑い合いました。

 

 

いろいろ、ご準備も大変だったでしょうが、

よいお稽古をしてくださった先生に本当に感謝です。

 

 

 

着物  抹茶色に近い緑の、小紋のような訪問着 金で何かよくわからない柄。

    刺繍の一つ紋。  夜咄の茶事は暗いので、明るい色の方が良かったと反省

袋帯  桜柄の唐織

帯揚  ピンクと白のぼかし

帯揚  ピンクと白、金の色替わり