年1回、お稽古茶会があり、

順番に当番が回ってきます。

昨年は水曜日にお稽古している私達で、

その時初めて半東を経験しました。

今年は月曜日にお稽古している人たちが当番です。

 

2,3日前に先生からラインが来て、

「薄茶2席あります。水曜グループでお正客をしてください」、

とありました。

Tさんと私とが正客をすることに決まりました。

 

正客!

 

正客をすることがあるとは思っていなかったので、

それから慌てて、本を読んだり、ネットで調べたり。

 

着物は正客らしく、1つ紋の江戸小紋に唐織の袋帯にしました。

ご挨拶の言葉を小さい紙に書き出して帯に挟んで準備OK。

 

まず4人集まって南禅寺の前で湯豆腐のお昼ごはんです。

一番簡単な湯豆腐セットを頼んだのに、

お知合いのお店だということでサービスで

とてもたくさんお料理が出てきました。

 

湯豆腐屋さんのお豆腐ってどうしてあんなに美味しいのかしら?

でもたっぷり過ぎる量だったので、食べきれず。これは4人前。

 

 

 

さて、満腹になったところで会場に移動です。

お店から歩いて3分の京都国際交流会館の別館。

別館は和室で日本庭園の中に建てられています。

 

炉が切られている8畳の間が本席。

丁度2月25日、梅花祭の日でしたので、梅が主題でした。

掛け軸は 梅是万花魁。

花は青文字の花の付いた枝と白い椿。

花入れは竹で、口は鷽口(うそぐち)という切り方でした。

お棚は三友棚。

天板と地板が松、2本柱が竹、天板の側面には梅の絵が描かれて、三友です。

 

お菓子は紅梅。

お味は良かったのですが、とても柔らかく、器にくっついて取るのに難儀でした。

 

半東の方が入ってきて「半東は初めてで・・・」、とご挨拶され、

「こちらも正客は初めてで・・・」とご挨拶。

8人のお席でしたが、この応答を聞き、

みんなが笑ってまず座が和みます。

あまり落ち度もなくお席が終了して、やれやれでした。

 

次に副席。

炉のある和室は1つなので、こんどは立礼だろうと思って入ると、

テーブル席でした。

 

お道具は旅行などの思い出の品々を見立てで。

 

掛軸の代わりにウズベキスタンのお皿。

花入れはベネチアングラス、花は胡蝶蘭。

見立ての香合はロシアの器。台にしているのはフランス語の辞書。

敷物はトルコ製。

お茶碗もそれぞれいろいろな国の器で、

話題が弾みました。

 

本席は一番若い方がお点前をされ、

副席では一番年配の方が盆略点前をされました。

 

とても楽しいひと時でした。

 

 

着物  1つ紋付江戸小紋 (人間国宝小宮康助 古いものを洗い張り仕立て直ししました)

     八掛は紫 

袋帯  アラベスクとタンポポ模様の唐織

     アラベスク模様部分が写真では青く写っていますが藤色です。

帯揚  ごく薄い桜色

帯締  ごく薄い桜色と萌黄色

 

帯のお太鼓部分

 

 

 

 

 

 

 

 

三友棚

明治時代初期に、時の大徳寺管長・牧宗和尚が三千家の融和(ここが大切!)を図って山内の松と竹を提供し、表千家・碌々斎が松材で円形の天板と四角の地板をふき漆にして好み、裏千家・又玅斎が竹の二本柱(勝手側に小枝付き)を好み、武者小路千家・一指斎が天板の面にこぼれ梅の蒔絵を好んだ作りの棚となっています。