四角くて額縁と一体型の4枚。

石膏のレリーフをきれいに磨いた後、

金箔を貼る準備にかかりました。

 

イタリア語ではボーロという、

赤茶色の細かい粘土(箔下砥の粉)を、

ウサギのにかわで溶いて、金箔を貼る部分に塗ります。

 

私が持っているのはフランス製でした。

英語表記は extra-fine Gilder's Clay Base 

 

初め塗りむらがありますが、

4,5回塗るとほぼ均一になります。

 

今回はうっかり絵を描く部分まで全面に塗ってしまって、

途中で気が付き、まあ大変。

お湯を含ませた筆で

時間をかけて溶かしながらそっとぬぐい去る、

というばかなひと手間がありました。

 

ボーロを塗る前

 

ボーロを塗った後の状態

 

ボーロを塗った後は1日乾かして、

今はメノウ棒で磨いています。

ボーロは土なので 細かいと言っても

表面は少しざらつきます。

 

メノウ棒で磨く

 

 

ボーロを塗った段階で表面をツルツルにに磨いておくと、

金箔を貼った後に磨く際、

金箔をすり減らすことがなくなるのでは、と考えています。

金箔がとても高くなったので、

すり減ったから重ね貼りする、と言うのを避けたいです。

 

メノウ棒の表面が痛みますが、

メノウ棒自体は後でまた磨くことにして・・・。

 

 

左、磨く前、 右が磨いた後

見た目にはあまり変わりませんが、触るとつるつるになっています。

絵を描く部分の石膏が赤茶色に汚れているのがちょっと悲しいですが、

金箔を貼った後、サンドペーパーで磨いて真っ白にします。

 

 

昨日のテンペラ画のサークルに持って行き、

また4時間ほど磨きました。

 

4枚あるのを見た、1人のメンバーが嬉しそうに

「まあ、1枚づつ下さるの?」

(昨日の出席はちょうど4人でした。)

 

そうね、

同じ形で中の絵だけ自分の好きなものを、

それぞれ1枚づつ描くというのも面白そうです。

ずらっと並べると楽しそうです。

 

次回はそんな企画も考えてみましょう。