ルネッサンスの頃までは

絵と額縁が一体だったという。

そういう絵をヨーロッパの美術館で見ることがあります。

 

今回額縁一体型の雰囲気で、

テンペラ画を描いてみようと思いました。

 

用意したのは1辺18cm厚み2cmの

四角いパネル4枚です。

 

ウサギ膠で麻布を貼ってから

石膏を塗り、表面が平らになるように磨きます。

 

中央に〇を描き、その中に絵を描きます。

廻りが額縁っぽくなるように、

どんな模様にするかさんざん悩んで

下絵を描いたり消したり。

 

結局複雑すぎずシンプル過ぎず、なものにしました。

 

下絵を写したところです。

 

次に石膏でレリーフを作ります。

イタリア語でパスティーリャ(Pastiglia)と言います。

ウサギ膠で溶いたイタリアの石膏を

筆でゆったりと落とすように描いていきます。

高さが足りないところは追加します。

 

乾いたら輪郭や表面が滑らかになるように

紙やすりで削って整えます。

 

左は石膏を筆で垂らして乾かしたもの、

右は紙やすりで整えているところ。

最後にもっと目の細かいやすりで滑らかにします。

 

少しづつ進んでいます。

 

この後は〇の内側は絵を描きますので、

外側に金箔を貼ります。

絵の背景も金にするかどうか今悩み中です。