黄金背景テンペラ画に挑戦しているEちゃん。

見本として私もほぼ同じようなものを同時に作っています。

 

絵具を塗り始めるまで以下のような工程があります。

1 板に麻布を貼る

2 石膏を塗って磨く

3 石膏のレリーフを作って磨く

4 箔下砥の粉を塗る

5 金箔を貼って磨く

6 金箔部に刻印をする

 

今回は磨いた石膏にレリーフを作る工程です。

板に塗った石膏は真っ白ですが、

レリーフをする石膏にはボーロ(イタリアの茶色い粘土)をわずかに混ぜて、

薄くピンク色にしてみました。

先日何かで読んだので、早速実行したのですが、

確かに見やすいです。

 

 

下絵に沿って、筆で緩く垂れるくらいの石膏を置いていきます。

実は私はこの作業はあまり得意ではありません。

初めてするEちゃん、私より上手なくらいでした。

 

私の作品  石膏を置いたところ 1時間ほどで乾きます。

 

拡大 レリーフの表面はかなりがたがたしています。

これからすべすべになるまで紙やすりで磨いていきます。

 

 

 

とても楽しいです、と作業に熱中していたEちゃん

9割できたところで疲れて集中力低下。

はいはい、一旦休憩しましょう。

 

 

ティータイムは例によってお薄を点てました。

七夕模様の平茶碗に涼し気な御菓子。

 

飲む前にどうしてお茶碗を回すのですか?

と質問がありました。

 

正面はきれいな模様があったりするから、

飲むときうっかり傷つけないように回すのよ

と答えておきました。

ほかの人にお茶碗の模様をみせるためかなと思っていました~、

ですって。

ときどきフレッシュな質問が飛んでくるので楽しいです。

 

それにしても彼女の正座する姿がきれいになっていて、

見とれてしましました。

 

正面は糸巻き、内側には梶の葉の模様

 

 

俵屋吉富の竿もの。  涼し気で、金魚が可愛いです。

冷やし過ぎて少し硬くなりました…。

 

 

今年から大学の茶道部に所属するEちゃん、

秋の大学祭に向けて、

夏休みには2泊3日の合宿があるのだそうです。

きっと長足の進歩があることでしょう。