パピルスに描く「書記官ネブアメン」
先月からパピルスに描いていた古代エジプトの書記官の絵を一応仕上げました。元絵はエジプト第18王朝(紀元前1350年ごろ)に仕えた書記官ネブアメンのお墓に描かれていた絵です。(現在大英博物館蔵)休日、沼地で舟に乗って野鳥狩りを楽しむ書記官です。捕まえた鳥を持ち猫も鴨を捕まえています。足の間に娘がいます。後ろにいる奥さんは頭に喪に服している時に被る飾りを付けているそうです。これはお墓に描かれた壁画ですからこの書記官が亡くなったのは子供がまだ小さい時だったのかもしれませんね。3000年以上前の壁画で剥落があり見えない部分は適当に勝手に修復して描いています。鳥や花がごちゃごちゃしている部分は少し省いてす っきりさせました。パピルスが小さいため(A4サイズ)奥さんも省きました。絵の具は古代エジプトの絵具の作り方とテンペラ画の絵具の作り方は大きく変わりません。ただ、石膏に描く時のように薄溶きの絵具ではパピルスがふやけるので少し濃い目、トロリとした状態の絵具で描いていきました。またパピルス紙は縦横に置いた繊維のために細かく凸凹があるので細い線をきれいに引くのがかなり難しかったです。書記官というのは古代エジプトではとても身分が高いそうです。彼の後ろに書かれている黒い古代エジプト文字には彼の名前など書かれているのですがその中には「王の友」という意味の字もあるようです。