古今集仮名序の臨書
古今集は醍醐天皇の勅命により国家の事業として905年に編纂された最初の勅撰和歌集です。その古今集に選ばれた歌の数は1111首。全二十巻が揃った最古の写本は元永3年(1120年)と記されているため元永本といわれ国宝となっています。1000年前の写本が欠けずに伝わったというのは本当に素晴らしいことです。昨年から元永本古今集の気に入ったところを臨書しています。字の形や字配りがとても洗練されていて美しいです。さて古今集には紀貫之によって仮名序が付けられています。(真名序もありますが元永本には仮名序が付けられています)仮名序の内容は和歌の本質や成り立ちについて述べたあと和歌を6分類し、各分類について説明します。また、和歌のあるべき姿を論じ歌聖(柿本人麻呂と山部赤人)や六歌仙を挙げ和歌の将来像を述べて終わります。二玄社の元永本古今集上1 もうなかなか売っていなくて定価5000円のを10000円も出して買ってしまいました。高かったからしっかり活用しよう。仮名序の書き始め「やまと歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」という有名な言葉で始まるこの仮名序はとても魅力的な格調高い文です。思わず臨書したくなりました。が、60ページもあるのでとりあえず初めの3ページ分だけ臨書。3回書いてようやく形になってきました。古今和歌集巻第一やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。世の中にある人 事業(ことわざ) 繁きものなれば心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて言ひ出せるなり。花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。この歌、天地の開け始まりける時より出で来にけり。臨書している時は字の形を写すことに気を取られて内容を味わうことができません。何度か臨書して余裕ができるとあじわいつつ書けるようになるでしょう。しかし、60ページもあるので最後まで到達できるのでしょうか? 笑