セットプレーに強いフランス、逆に弱いクロアチア。
ポイントはそこになると言われていたが、本当にそうなるとは。
初回、2回目のセットプレーで2失点。
しかしセットプレーに弱いというより、運がなかった。
オウンゴールは紙一重のクリアミスだし、ハンドを取られたPKは故意ではなく、
審判の判断によっては、PKを取られていなかっただろう。
クロアチアは決勝に上がるまでに、全て延長戦になる接戦を制しており、
もはや運が残ってなかったか。
フランスは、アルゼンチンを撃破し、勢いに乗った。
続くウルグアイは、絶好調のカバーニが負傷で欠場するという幸運。
最強の敵、ブラジルはベルギーが退けてくれた。
フランスは、ベルギー戦と同じ戦い方で進める。
徹底的に敵の攻撃を封じ、エムバペのスピードに頼る戦術だ。
ポグバ、カントが身体能力を活かし、敵のエースを封じる。
中央へのクロスは、体を張ってクリアする。
ギリギリのところで、敵の攻撃を凌ぎながら、攻撃を狙っているのがポグバだ。
ボールをいい形で奪うと、一閃のスルーパスをエムバペに通す。
エムバペのスピードに付いていけるクロアチア選手はおらず、
かき回されながらボールを回され、最後は上がってきたポグバに決定的な3点目を奪われた。
そして今大会爆発したエムバペが、ワールドカップの決勝でゴールを決めて試合は決した。
2点目のコーナーキックは、エムバペのスピードに焦ったビダがミスをして得たもの。
3点に絡む活躍を見せ、輝きを放った。
固い守りと鋭い攻撃を兼ね備えたフランスが、ワールドカップの栄冠を手にすることになった。