尾高忠明指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 未完の交響曲

2024年4月27日 兵庫県立芸術文化センター

プログラム

シューベルト:交響曲第7番ロ短調「未完成」

ブルックナー:交響曲第9番ニ短調

普段見慣れている地元PACオーケストラは世界から選抜された若い演奏家から構成されていて日本人は六割くらいですが、大フィルはメンバー表を見るとほとんど日本人。これは逆に新鮮でした。大フィルのブルックナーは昔朝比奈隆さんの指揮で7番を聞きに行っただけですが、CDでは朝比奈隆さん指揮で3番以降の主要な演奏は聴き好きでした。中でも伝説のジャンジャン版8番は宝物だったんですよ。今回尾高さんの指揮で9番、楽しみでした。ホルンがエキストラ5名加え何と10名、重低音担当のコントラバスも8名などと、かなり厚みを重視した陣容。

実際の演奏には金管群全開フォツテッシモの迫力に、ただただ圧倒されっぱなし。ブルックナー独特の響きを思いっきり浴び至福の時空間に浸ることが出来ました。

やはり大フィルは朝比奈隆さんの時代からブルックナーを得意としててオケのメンバーが新しくなっても代々DNAが継承されというかツボが分かってるんでしょうね。

一緒に聴きに行ってくれた妻は、CDやYoutubeで予習しても全く良さが分からんと言って渋々でしたが、演奏後は本気で感動してました。やっぱり生演奏が最高。このコンビのブルックナー、大阪まで聴きに行ってみようかな。