Ki-43 Oscar Aces of World War 2 by Hiroshi Ichimura
Osprey publishing, 2009, 96p
一式戦隼のエースの物語ではあるが、第二次世界大戦開始から終戦まで日本陸軍戦闘機の中核となっていたため、そのままインドシナ、ビルマ、中国、南洋、フィリピン各戦線における陸軍戦闘隊の戦いの概要を語ることになった。日本側と連合軍側の戦闘記録を丹念に照合し、可能な限り両軍の損害の実態を検証しようと試みてある。丁度、梅本弘氏の試みと同じであり、実際に日本語版は、梅本氏が担当し補足しているようだ。
この本から読み取れるのは、陸軍戦闘機部隊の、ビルマ、中国戦線での善戦(相手がP-51AやP-47になろうとも果敢に挑み、互角に近い戦果を出している)。及び、太平洋戦線での、機体性能とパイロット練度、物量で勝る米軍中心の連合軍にほぼ一方的に押された展開。特にニューギニアやフィリピンでは、新規に投入するたびに、空戦ではなく、地上でほとんどの機体が破壊されてしまったようだ。陸軍機が空戦で一方的にやられたわけではない。両軍とも戦果を異常に大きく報告している。
コンパクトのまとめられており、陸軍航空隊の戦闘概要を知るには良い本だと思う。
32機分のカラープロファイルが挿入されているのもありがたい。