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The Luftwaffe Over Germany; Defense of the Reich
Donald Caldwell & Richard Muller
Green hill Books, 2007, 293p
連合軍によるドイツ本土爆撃(メインは米軍によ昼間爆撃)に対するルフトバッフェ側の対応、戦闘記録を、戦闘日誌、出撃記録、ベテランへのインタビューを元に、まとめ上げた。単なる戦闘記録にとどまらず、ルフトバッフェ高官たちの戦略とそれへの総括を試みている。1943年、連合軍のドイツ本土爆撃が本格的になった時、ドイツは東部戦線でクルスク戦の賭けに出た。しかし敗北を喫したことで、東部戦線を深く引きずったまま、イタリア戦線、ドイツ本土上空では、夜は英空軍の、昼は米空軍の爆撃に対応しなければならなくなった。もともと性格上、ルフトバッフェは攻撃優先に出来ており、連合軍重爆撃機隊への対応は後手に廻った。それでも持ち前の攻撃性で、護衛戦闘機がドイツ上空に来るまでは、連合軍に多大な損害を与え続けた。ドイツ本土上空での昼間の戦いを総括的に理解する上で最良の書物。
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Revell 1/48 Bf110G + Eduard PE