シャローム!マーニシュマ?(お元気ですか?)
9月のお祭り時期が終わり、10月には始めの雨が降りました。季節が乾期から雨期へと変わります。
日本でいうと梅雨時期は洗濯物を外で干せなかったり、ジメジメしているなど、雨に対して良い印象を持つ人は少ないかもしれません。
けれども、イスラエルでは半年もの間、雨が降らないため、雨は乾いていたイスラエルの大地を潤し、めぐみの雨と讃えられ人々の心をも潤します。特に始めの雨が降ると歓声が上がります。また、今までニュースの時間に気温情報だけだったのが、天気予報も始まります。
さて、イスラエルでは10月31日で「サマータイム」が終わり、「ウィンタータイム」になります。今回はその『サマータイム・ウィンタータイム』についてお話します。
イスラエルでは、もともと春の過越の祭りと秋のユダヤ新年に合わせて、サマータイムとウィンタータイムの切り替えを行っていました。しかしユダヤのお祭りは移動祭日で、それに合わせて切り替えを行うと、毎年大幅に(約3週間)ずれてしまうため、多くのイスラエル人や外国人の混乱をまねいていました。そこで2013年に新しい法律が施行され、今では他の国々に合わせて、同じ時期に切り替えるようにしています。
ちなみに今年は、
サマータイム(ヘブライ語で“シャオン(時間) カイツ(夏)”)2021年3月26日〜10月31日
ウィンタータイム(ヘブライ語で“シャオン ホレフ(冬)”)10月31日〜2022年3月25日
となっています。
この時期になると新聞で注意を促す記事が掲載されます(以下)。
日付が変わった時に、サマータイムでは時計を1時間進め、ウィンタータイムでは上の写真のように1時間戻します。国内にいながら時計の針を動かすなんて、不思議な感じがしますよね。
でも、これを忘れると大変なことに…。
~待ち合わせ時間に要注意…!~
ある日、友人と17時に待ち合わせをしていましたが、まだ時間に余裕があると思って家でゆっくりしていると、友人から「いまどこにいるの?」と電話が入りました。「16時半だからまだ家にいるよ」と伝えたところ…
「今日からサマータイムだよ。今はもう17時半!」
私は急いで待ち合わせの場所へ向かいました。
自分の時計は自分で針を進めないといけないのを、すっかり忘れていました。
反対に、ウィンタータイムの切り替えには、時計の針を1時間戻すので“あら、まだこんな時間♪”というように得した気分になります。
イスラエルでは、あるある話です。
~あれ?もう閉まっている~
お店の営業時間もサマータイムとウィンタータイムで違うことがあります。
いつもこの時間帯ならまだ開いていると思って行ったスーパーマーケットが、もう閉まっていた、なんてことも。
いつから時間が切り替わるのか、何時から何時までお店が開いているのか確認した方が良いです。上の写真では、07:30~13:00が冬時間、07:30~15:00が夏時間(ともに金曜日)となります。2時間も違うのです!
特にウィンタータイムの時期は、シャバット入りの金曜日(シャバットは日が沈む時間から始まる)が早く閉まるので、気をつけなければなりません。
~車のヘッドライトが点灯しっぱなし!?~
ウィンタータイムの間は、日中でも道路ですれ違う車がどれもヘッドライトを点灯させたまま走っています。聞くところによると、日中でもライトを点灯させ走ることが法律で決められているそうです。知らずにライトを点灯せずに走っていると、警察に止められるかもしれません!
ウィンタータイムは突然雨が降ることも多いのですが、その少し前には昼間でも暗くなることがあります。そのため、事故防止のために常にヘッドライトをつけておく、というルールができたんだとか。
ちなみに時差は、日本よりイスラエルが遅れて
サマータイムは6時間、ウィンタータイムは7時間差となります。
イスラエルに住んでいる人に連絡する際に、覚えておくと便利です。
時間の切り替わりは不思議な感覚になりますが、それもまたイスラエルで生活する“ならでは”の一つかもしれません。