北海道大学の前身となった札幌農学校。
初代教頭として赴任したのが、ウィリアム・スミス・クラーク博士。
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北海道大学の敷地内にクラーク博士の胸像がありますが、この土台に有名な言葉、Boys, be ambitious が刻まれています。

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羊ヶ丘展望台のクラーク像にも刻まれています。

あまりにも有名なこの言葉。
いつ言われたのでしょうか?

札幌農学校に教頭として在任していたのは、8ヶ月間でした。
任期を終えてアメリカに帰る時、別れがたく、島松という場所まで付いてきた職員生徒たちに言った言葉です。
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大島正健著の「クラーク先生とその弟子たち」によると、
「生徒と一人一人握手を交わすなりヒラリと馬背に跨り、
"Boys, be ambitious"
と叫びなり長鞭を馬腹にあて、雪泥を蹴って疎林のかなたへかき消された。

とあります。

このBoys, be ambitiousには、続きがあるとも言われています。

Boys, be ambitious like this old man.
Boys, be ambitious in Christ.
Boys, be ambitious in God.

またこんな長い言葉もあります。

Boys be ambitious, Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.


大島さんの本の描写からすると、Boys, be ambitious の一言だけという印象がありますが、クラーク博士の思いとしては、上記の言葉のようなことが含まれていたのだと思います。