私事だが、24日は著者の二番目の姪っ子こと
なっちゃん の2歳の誕生日であった。
その日、ばーばとねーねは
かわいい孫・姪のための 誕生日プレゼント を求めて、
近所のショッピングセンターまで旅に出たのだった。
「ねえねえ、これ紅に似てない?」
母親が見つけたのはフワフワの毛で覆われた
ミニチュアダックスのぬいぐるみ 。
飼い犬の紅 は同じダックスでも
スムースという短毛種なので見た目は少し異なるが、
人間をジッと見つめるつぶらな瞳はよく似ている。
「ほんとだ~、かわいいね」
思わず手に取ると、
「あっ……」
紅が眠くなって体が「くたっ」と脱力したときの感触にかなり似ている。
「…………(;´Д`)(恍惚)」
「ほら、もういいから早く向こうも見ようよ」
母親に促されてなっちゃんのプレゼント探しに戻るが、
その間にも さっきのダックス が気になって仕方ない。
こうして他のものを見ている間に売れてしまわないだろうか…
しかもどうしようもないクソガキの手に渡って、
ブン投げられたり踏みつけられたりしないだろうか…
あああそんな運命許せない…
「…やっぱさっきのダックス連れて帰る」
「えええアンタが買うの?」
「だって…置いて帰れないんだもん」
レジで1764円を支払い、自宅用として梱包されたのは
なんとスーパーの透明なビニール袋。
さすがデパートではなくショッピングセンターである。
「おいおい、これってその辺に置いといたら
間違えて捨てられそうじゃん…」
当初は仕事に疲れたときの癒しとして
会社のデスクに置いておくつもりが、
「こいつ、夜中とか休日とか
誰もいないオフィスに一人ぼっちなんだな…
あああああ…切ない…やっぱり無理だ」
真っ暗なオフィスでクゥクゥ鳴く様子を想像するだけで胸が締め付けられ、
(っつ~かぬいぐるみが鳴くわけないだろ)
紅の分身は著者の枕元でマヌケな寝顔を眺める運命へとチェンジされた。
結局なっちゃんへのプレゼントは
子供が大好きなアンパンマングッズに落ち着いたが、
こんなイヌのぬいぐるみごときでキュンとなっている自分が
一番子供なのかもしれない…
