「あ~たたたたたたちょっと待て!!!
替玉は君たちの使ったハシ袋で注文できるぞ。
横の仕切りカベにちゃんと書いてあるじゃねえか。
中学生たちよ、よく見てくれ」
だがそんな私の心の叫びがチビに届くはずもなく、
食券を待っている間、残されたメンバーは
替玉の麺の固さについて議論を始めた。
「柔めのほうがツルッと入るだろうってチビが言ってたよ」
「いいや、絶対固めだね」
そうこうしているうちに食券を手にしたチビが戻り、
彼らは店員の
「(えっ、わざわざ入り口まで食券買いに行ったの)???」
という顔をまったく気に留めず、替玉を注文。
二杯目も順調にすすっていた彼らだが、
たった一人柔めを注文したチビは途中で満腹になったらしく、
「やっぱ固めにすればよかったな…」
とポツリとこぼした。
「ほ~ら、言わんこっちゃない。
替玉はただでさえお腹がふくれるから
いきなり柔めはキツいだろ~。
初心者は黙って普通か固めにしときゃいいんだよ」
(おいおい、いつから一蘭の店員になったんだよ…)
五人組のやりとりを横目で見つつ、
普段は青ネギ4倍量+半替玉を注文する私は、
チビが柔めを注文したチャレンジ精神 にあやかり、
この日に限って白ネギ+替玉なしにチェンジしてみた。
「…………」
あくまで好みの問題なのだが、
私の味覚には白ネギがど~にもマッチしない。
「やっぱ青ネギにすればよかったな…」
一蘭はやっぱり麺固め+青ネギに限ると痛感し、
チビとともにガックリ肩を落として店を後にしたのであった…_| ̄|....○))
っていうかこんな話
【出典】『行け!稲中卓球部』 第10巻
