その女、二十歳につき | THE EVERLASTING MAZE

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音楽と酒と拉麺を無限再生する勤労女子の記録

昨日は成人の日だったが、


4年前叔母になり、今は姪にこき使われている私にも、


かつて大人への期待に胸躍らせたその日があった。



中学から私立に入った私には


いわゆる地元の友達というものがいなかったので、


式には出席せず、記念写真 だけ撮ることにした。


赴いたのは新横浜にあるプリ○スホテル。


姉も成人式のときここでお世話になったらしい。



まずは美容室に呼ばれ、髪型と化粧を整える。


待ち構えていたのはクシと化粧道具を手にした数人のオバちゃんたち。


残念なことに、私は化粧を誤ると ものすご~~くオバ顔 になる。


このオバちゃんたちに今どきの化粧ができるとは思えない…



イヤな予感は的中し、20分後鏡に映っていたのは、


土壁のように厚塗りをしたオバ顔の女 だった。


しかもオデコ全開のオールバックの髪型が


よけいオバくささに拍車をかけている。



母「あら、きれいね~」


私「…………(どこがだよ!超オババじゃん!!)」


だが、そんな私の複雑な心中を察するものは誰一人としておらず、


ノリ巻きのように着物を着せられ、撮影スタジオへ移動。



待ち構えていたのはスマイリー&ハイテンションなおっさんカメラマン。


彼は面持ちの固い私を見て、


「あらっ、緊張してるかな?

リラックスして笑ってくださいね~」


とカン高い声で話し掛けてきた。



「ん~もっと笑ってほしいな~~」


人生に一度の晴れ舞台をオバ顔で迎える ことになった


ウラ若き乙女にステキな笑顔ができるわけもない。



「んじゃあこうしよう、

いちたすいちは~~~??」


ったく、修学旅行の集合写真じゃねえんだからよう。


しかし私が笑わない限り撮影が終わらなそうだったので、


ムリヤリ口角を上げる。



数週間後、出来上がったアルバムには、


ひきつった笑顔を浮かべるオバ顔の新成人 がいた。


それ以来、アルバムは開いていない…__| ̄|....○))