ハープの起源は、古代エジプト、シュメール文明にまでさかのぼり、遅くとも紀元前2800年ころから存在していました。
それらの古いハープにはすべて「支柱」がありませんでした。
中世以降ヨーロッパで広く演奏される「支柱のあるハープ」の原型はそれほど古くから知られていたわけではありません。
現存する最古の「支柱のある三角形のハープ」の図像資料のひとつは、かつてスコットランドにいたピクト族が8世紀か9世紀ころに作った石の彫刻にみられます。
一方アイルランドでは、9世紀頃でもまだ四角い弦楽器が演奏されており、三角形のハープは演奏されていませんでした。
ようやく11世紀に、三角形のハープが描かれるようになりました。最初、アイルランドではハープを cruit と呼んでいましたが、のちに、Clairseach と呼ぶようになりました。