Yesterdayのメロディの小節数は7小節。なぜ偶数小節じゃないのに自然なのか!?

としばしば話題になります。でもこれ実はそんなに複雑なことはしておらず、簡単な楽曲分析で理解することができます。

 

ここからは譜例をみながらお読みください。



 

Yesterday の音組織を分析すると 2度下降する a, 順次進行で音階を上行する b,弱起と3度跳躍、シンコペーションを特徴とするc 以上3つのモチーフがあり、Yesterdayの冒頭部はこの3つの音組織のみで構成されています。

これらの断片的な組織が結び作ることでより大きなメロディへとなっていきます。 たとえば第2-3小節は b+aの組み合わせで構成されています。この組み合わせを便宜上大文字のBで表すことにしましょう。

続く4-5小節もbが反行形になっていますが同じb+aの組み合わせでBですね。

さて、面白いのは二回連続するBのうち初めのBの前にaが挿入されていることです。このことによりa+b+aのサンドイッチ構造のメロディが生まれました。

このサンドイッチ構造こそ 7小節という一見座りの悪い小節数の楽曲に秩序をもたらしている秘密だと言えるでしょう。