音楽研究者 藤野純也のブログ

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音楽学者、アマチュアキーボーディストの藤野純也の総合ブログです。

ポール・マッカートニーの2018年の来日公演、FRESHEN UP JAPAN TOUR 2018 に参加した方は、Eleanor Rigbyの演奏時、ステージ左右の巨大なオーロラビジョンに、足鍵盤とブレスコントローラを使用するウィックスの姿が映し出されたことは記憶に新しいだろう。

ポール・マッカートニーのサポートキーボーディストを長年務めてきたウィックスが、Lady Madonnaにおけるサックスのパートの演奏にブレスコントローラを使用していることはこれまでも度々言及してきたが、Eleanor Rigbyでも使用していることは、不覚ながら2018年のツアーで初めて気がついた。

管楽器の表現に適したブレスコントローラを、ウィックスは弦楽器中心のEleanor Rigbyのどこに使用しているのだろうか。

まずは、マーティンによる当該作品の自筆譜を見てほしい。以下のサイトに掲載されている。

http://amass.jp/93177/


第1ヴァイオリンのパートにクレッシェンドの指示がなされていることがわかるだろう。ウィックスはマーティンのこの指示を再現するためにブレスコントローラを使用している。


足鍵盤は、日本の腕ではどうしても手が足りなくなる低音の一部に使用されているようだ。


そんなわけで「和製ウィックス」を目指す僕も早速足鍵盤を仕入れて自分の演奏に取り入れた。以下の動画がそれである。なおブレスコントローラも使用している。「ぷしゅー」という音がその息漏れ音である。ノイズが多く聞き辛い点はご勘弁いただきたい。