ポール・マッカートニーのHere Today に関して新たな発見をした。

中間部、ディミニッシュコードが登場する箇所には必ず「私」の気持ちや「推測」を示すテキスト(ex.1,2)が入るんですね。

ex.1
"I suppose that you could say"
ex.2
"Because there wasn't any reason"

対して「私」が「確信してる事実」が歌われるテキスト(ex.3,4)に関してはII-Vの終止形が割り当てられている。

ex.3
"But we could always sing"

ex.4
"But you wre always there with a smile"

さらに二つの問いかけ(ex.5,6)

ex.5
"What about the time we met?"

ex.6
"What about the night we cried?"

Ex.5には主和音Gが、 Ex.6はその平行調関係にある Emが割り当てられている、つまり二つの問いかけに「光と陰」の対比が和声によりつけられている。

中間部のコードをテキストに照らし合わせて解釈するだけでこんなにたくさんの発見がある。やっぱりこの曲すごい。