SHISHAMO《明日も》はサビでKey of DbからKey of Gへ転調します。

通常転調は調号におけるフラットやシャープの数ができるだけ変わらない調への転調がスムーズとされます。

 

しかし、Key of Dbはフラットが5つ、Key of Gはシャープ1つ、フラット系からシャープ系に変化している上に変化記号の数も大幅にかわっていますね。Key of DbをKey of C#に読み替えてシャープ系に統一したとしても、シャープ7つのKey of C#とシャープ1つのKey of Gではやはり相当に無理があると言えるでしょう。

 

具体的にみると、Bメロの最後 bVI->bVIIという、同主調の借用和音(僕が「ビートルズっぽいコードと」よく言ってるやつ)を経由して、唐突にKey of Gになだれ込んでますね。

 

強引に解釈すれば「旧調のあるコードのある声部を保留して、その他の音は増一度進行させることで新調のコードへとスムーズに繋がったような気にさせる」転調という解釈、あるいはCbのコードの構成音、Cb,Eb,GbをB,Eb,F#と読み替えればD7(-9,13)の代理として、解釈できないこともないかもしれません。