映画「フリー・ファイヤー(2017)」 | 助六ノ映画鑑賞残日録

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「フリー・ファイヤー」 2017年 イギリス 原題:Free Fire 90分 クライムサスペンス (監督)ベン・ウィートリー (出演)キリアン・マーフィ、ブリー・ラーソン、アーミー・ハマー、シャールト・コプリー、サム・ライリー

 

 

あらすじ)

アイルランド人でIRAメンバーのクリスは武器の取引のために廃倉庫に仲間と赴く。

 

しかし、注文していたのとは全く別の銃器が用意されていた為に、取引先と一触即発になる。

 

また、クリスの仲間が取引相手の一人と前夜に喧嘩をしていたことが発覚し、双方で銃撃戦へと最悪な事態に発展する。

 

弾が飛び交い、誰もが被弾する中、正体不明な第三の勢力が銃撃戦に加わり、倉庫内は混乱を極める。

 

やがて、互いに牽制し合いながら仲間を呼ぶ為に、たった一つしか繋がっていない2階の電話の確保を試みるが・・・。

 

 

感想)

服装や時代背景(IRAの登場)から、1970年代あたりが舞台と推測される。

 

大事な犯罪現場に一人は予測不能な行動をとる馬鹿がいるのは、この手の作品のお約束か。

 

本作品でも例にもれず、双方ともプロフェッショナルとは言えない仲間のおかげで、難しくもない取引がカオスを引き起こす。

 

そもそもプロの武器商人が、米国製のM16(自動小銃)とAR70を間違うことはないだろう(本当はSC70の間違い)。

 

間違った銃器で手落ちをするクリスもいい加減だが、差し迫った紛争に必要だった為に仕方なかったか。

 

劇中では、狂ったような銃撃戦で登場人物のほとんどが1~2発は被弾する。遮蔽物が低いために被弾率も高い。

 

しかし、致命傷にはならない為に、相当数の持ち弾を使って終盤まで銃撃場面は続くので少し飽きる。

 

一発必中とは無縁な小競り合いに近い銃撃戦は、命のやり取りであっても滑稽過ぎて失笑してしまう。

 

なぜ、本作品のようなパルプマガジンな映画の製作総指揮に、マーティン・スコセッシが名乗りを上げたか不思議だ。

 

個人的満足度/★★★★★★★★☆☆