ドラマ「BOSCH/ボッシュ Season5(2019)」全10話 | 助六ノ映画鑑賞残日録

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「BOSCH/ボッシュ Season4」 2019年 全10話 アメリカ 原題:BOSCH  警察/犯罪 (出演)タイタス・ウェリヴァー、ジェイミー・ヘクター、ランス・レディツク、マディソン・リンツ、ミミ・ロジャース、ライアン・ハースト

 

 

あらすじ)

薬局に強盗が押し入り一人が殺された。事件の背景には麻薬系医療鎮痛剤/オピオイドの非合法売買が絡んでいるようだ。

 

LA市警察のボッシュは、犯罪組織が多くの依存症患者を募って、各地の薬局でオピオイドを入手している実態を掴む。

 

鎮痛剤依存症の退役軍人を演じたボッシュは、犯罪組織の活動拠点への潜入を成功させ、組織の一網打尽の機会を伺う。

 

一方、ボッシュは20年前に担当した殺人事件で、証拠捏造の疑惑が発覚し、刑事キャリアの窮地に立たさせる。

 

ボッシュは、過去に敵対していた弁護士を逆に雇い、潔白を証明する為に検事局との対決に臨むが・・。

 

 

感想)

助六が敬愛するマイケル・コナリー(著)の刑事ハリー・ボッシュシリーズの映像化だ。

 

Amazon Studiosが製作し、早くも第5シーズン目を迎えた。原作、ドラマのファンとしては嬉しい限りだ。

 

断捨離で多くの小説を処分したが、著者の書籍は未だ本棚に鎮座している(今もシリーズを読書中)。

 

ちょっとTV版主人公の紹介)

ハリー・ボッシュは“湾岸戦争”と“アフガニスタン紛争”の2度の戦争に特殊部隊員として従軍した元兵士だ。今はロスアンゼルス市警察の殺人課刑事として、犯罪者を法の元で裁く為に捜査に勤しむ。ただ、銃撃戦になれば容赦なく45口径弾を相手に叩き込む。離婚歴有、娘が一人。

 

愛銃のキンバーカスタムTLEⅡ 45ACP

 

今シリーズでは、米国でも問題にされている“オピオイド”の実情と、ボッシュが担当した殺人事件の証拠捏造疑惑が描かれる。

 

“オピオイド”は麻薬系の医療鎮痛剤だが、病院や薬局なので安易に入手が可能な為に依存率と死亡率が高い。

 

その高名な入手方法が描かれ、決してフィクションではない薬物天国の米国ならではの社会問題が上手く描かれている。

 

余談だが、ボッシュが単独で犯罪組織に潜入する際に知り合う薬物依存症の男を懐かしきC・トーマス・ハウエルが演じていた。

 

相変らず思慮深く、一匹狼的な単独行動を好むが、“警察官としてある一線を超えない”と、意外に法に忠実な姿勢を見せたりする。

 

刑事ドラマとしては派手さはないが、刑事を淡々と描き、余韻の引きずらない演出は他作品には見られないリアルさがある。

 

ボッシュが扱う事件以外に、タヒチ移民である相棒が抱える事件や、上司の市長選の出馬と、次シーズンも波瀾万丈な展開が楽しみだ。

 

個人的満足度/★★★★★★★★★★(満点)