映画「トリプル・フロンティア(2019)」 | 助六ノ映画鑑賞残日録

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「トリプル・フロンティア」 2018年 アメリカ 原題:Triple Frontier 125分 アクション (監督)J・C・チャンダー (出演)オスカー・アイザック、ベン・アフレック、チャーリー・ハナム、ペドロ・パスカル

 

 

あらすじ)

サンティアゴは南米で警察の軍事顧問として、麻薬カルテルの摘発を行う元米軍の特殊部隊員だ。

 

或る日、自分が使う情報源の女から、大物カルテルのボスの家に現金を運ぶ仕事を任された事を聞き、その大金の強奪計画を立てる。

 

サンティアゴは4人の退役した元同僚に声をかけ、綿密な計画を立てて南米のジャングルにある麻薬王の屋敷に向かう。

 

チームは、屋敷の壁に隠された予想以上の大金を強奪し、犠牲者を出さずに逃亡用のヘリで帰路に着くはずだったが・・!

 

 

感想)

タイトルは、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの三カ国が隣接する境界領域をさす。

 

この領域内にある麻薬王の屋敷に保管された現金を、5人の元特殊部隊員が強奪する物語だ。

 

仲間の誰もが退役後の生活で苦労している為、離婚歴があり2家族を養っている慎重な一人を除いて、皆は即決で計画に乗る。

 

粉骨精神で国に仕えた特殊部隊員(軍人)であろうと、退役後の生活がいかに大変かは、他映画でもよく描かれている厳しい現実だ。

 

最後に計画に賛同したベン・アフレックが演じるレッドフライは、穴だらけの作戦を精査して成功率の高い作戦を立案をする。

 

皮肉にも、その慎重で信頼の厚いレッドフライが想定外の大金に欲を出した事から、後の逃走が困難で過酷なものになる。

 

そして、この手の非合法で破滅的な計画の行く末は悲惨な結末が待っているはずなのだが・・・少し違って驚いた。

 

主役級の俳優陣を何人も起用し、映画並みのスケールで描かれた本作品が配信サイトのオリジナル映画とは信じ難い。

 

しかし、最近は映画人のNetflixへの風当たりが強い。というよりも配信サイト(ストリーミングサービス)への懐疑的な意見が多いみたいだ。

 

シネマコンに出席したヘレン・ミレンが堂々と、“I love Netflix, but fuck Netflix(糞くらえ).”と吠えたのも記憶に新しい。

 

個人的には、ホームシアター(家で鑑賞)派の自分としては、配信サイトで良質なオリジナル映画が鑑賞できるのは諸手を上げて大賛成だ。

 

個人的満足度/★★★★★★★★☆☆