映画「激動の1750日(1991)」 | 助六ノ映画鑑賞残日録

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「激動の1750日」 1990年 日本 115分 ドラマ (監督)中島貞夫 (出演)中井貴一、中条きよし、夏八木勲、渡瀬恒彦、岡田茉莉子、萩原健一、本田博太郎、石立鉄男、陣内孝則、火野正平

 

 

あらすじ)

大所帯の神岡組の三代目組長が亡くなり、跡目争いが勃発した。若手幹部は時津を、古参幹部は川井を四代目に推挙する。

 

三代目姐は若手幹部が押す時津を組長に決めるが、反発した川井派は組を脱退、八矢会を結成する。

 

神岡組は組長襲名後に、全国に八矢会に対する絶縁状とも取れる暑中見舞いを各組に送り付け、八矢会を怒らせる。

 

八矢会は、ヒットマンを使って神岡組系列の幹部を殺すが、神岡組も尼崎を牛耳る伊達組の組長を拉致して、拷問の末、引退させる。

 

やがて、神岡組の時津が暗殺された事で、二組の暴力団の抗争はエスカレートの一途を辿り、血で血を贖う最悪な状況になる。

 

果たして、二大暴力団の運命や如何に!?

 

 

感想)

原作は、山口組と一和会の抗争を描いた志茂田景樹が書いた「首領を継ぐのは俺だ」である。

 

当時は2派に分裂した山口組も、現在では、「山口組」、「神戸山口組」、「任侠山口組」の3派に分かれいる。

 

因みに「神戸山口組」を立ち上げた「山健組」本部は近所にあったりする。行き着けのスーパーに行く時は事務所の前を通る。

 

現在、警察のバンが事務所前で張っており、最近のヒットマン事件では機動隊も待機しているのが現状だ(くそ迷惑)。

 

実は最近まで組事務所とは知らず、よく事務所前で煙草を吸って窓で身なりを整ていたりしていた(今は怖くて速足で駆け抜ける)。

 

故に、映画と云えども他人事では無い。劇中のように町中で馬鹿みたいに銃をぶっ放す事態に陥れば人死は必至だ。

 

仁義を重んじ、弱者を助ける任侠動を貫くヤクザ者をカッコイイと感じるのは、映画やドラマに留めておきたい。

 

豪華な俳優陣は見応えがあったが、中でもイケイケの陣内孝則と、哀愁漂う元自衛隊のヒットマンを演じた火野正平が良かった。

 

★★★☆☆(満点:★5つ)