ここからが本当の復興支援 | 考える道具を考える

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東日本大震災の情報が薄くなってきた。

原発はまだ収束していない。
ということは、放射能が地球上に流れ出ているということ。
これだけ長い間、放射能や放射性物質が放出され続ける事態は、地球史上初めての経験となる。

軽微な放射線だから安全だという声も薄くなった。

今から、本当の復興支援が始まる。
そういう視点での議論と実行力が求められている。


被災から救命までの72時間が終わり、
まだ一万人近い市民が行方不明である事実に変わりはない。

最低の生活基盤を確保するまでの三週間も終わった。
まだ10万人以上が避難生活を送っている。
避難所だけの話しではない。親戚、兄弟、友人知人を頼っての
避難生活者の数は、膨大だ。

復旧への足がかりの1ヵ月はあっという間に過ぎ去り、
復興への第一歩が見えてこない。
あと一週間で4ヶ月という時間が流れる。

原発だけではない。
青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉。
復興という未来地図の線引きが見えてこない。

希望が持てない。
絶望して、自ら命を絶つ市民が出始めている。


本当の復興は、はじまったばかりだ。
ここからが、本当の勝負だ。
私達日本人が、日本人を支援するために、
さらに多くの支援が必要だ。

まだ何も終わっていない…。