2011。新春の読書。 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

毎年、新春1月の三が日に読む本は決まっている。

カミュの異邦人。
カフカの変身。
そして前年に一番読みたかった本一冊。

カミュの異邦人は、
主人公ムルソーが、
太陽が眩しすぎて、
人を殺してしまうという物語。
裁判では死刑宣告されるが上訴せず、
死刑を自らの最高の希望とする。

カフカの変身はあまりにも有名。
グレゴリーザムザはある朝目覚めると、
自分が毒虫(甲虫)に変身していまっているのに驚愕する。

不条理、孤独、不安。
自分の意識とは無関係に流れる、
日常の生活。

意識のズレの落とし穴に落ちた人間の、
その心象風景は、どこまでも、
穏やかなのだ。

毎年、新年にこの二冊を読む習慣は、
もう30年以上続いている。

でも、これは、どこか変だ!

‥‥

もう一冊は、立川志らく師匠の、
「立川流 鎖国論」。

これは最近の傑作。
落語協会から脱藩した談志の下に集まった、
現在の四天王の一人が、
脱藩だからこそ得られた様々な「成果」を、
面白おかしくまとめている。

  落語とは、
  人間の業の肯定だ!

談志師匠の落語のテーゼに挑む。


今年もまた、
不条理な自己意識と向き合って、
一年を生きていくことになる。

まぁ、いいか。
これが自分だ!