毎年、新春1月の三が日に読む本は決まっている。
カミュの異邦人。
カフカの変身。
そして前年に一番読みたかった本一冊。
カミュの異邦人は、
主人公ムルソーが、
太陽が眩しすぎて、
人を殺してしまうという物語。
裁判では死刑宣告されるが上訴せず、
死刑を自らの最高の希望とする。
カフカの変身はあまりにも有名。
グレゴリーザムザはある朝目覚めると、
自分が毒虫(甲虫)に変身していまっているのに驚愕する。
不条理、孤独、不安。
自分の意識とは無関係に流れる、
日常の生活。
意識のズレの落とし穴に落ちた人間の、
その心象風景は、どこまでも、
穏やかなのだ。
毎年、新年にこの二冊を読む習慣は、
もう30年以上続いている。
でも、これは、どこか変だ!
‥‥
もう一冊は、立川志らく師匠の、
「立川流 鎖国論」。
これは最近の傑作。
落語協会から脱藩した談志の下に集まった、
現在の四天王の一人が、
脱藩だからこそ得られた様々な「成果」を、
面白おかしくまとめている。
落語とは、
人間の業の肯定だ!
談志師匠の落語のテーゼに挑む。
今年もまた、
不条理な自己意識と向き合って、
一年を生きていくことになる。
まぁ、いいか。
これが自分だ!