日本人の大好きな思考性は、
「回帰」だという。
日本人というアイデンティは、
「何もないという」ところに帰属していて、
常に、何もないということに「回帰」することで、
アイデンティティを確認することができるという。
この逆説的な指摘は、内田樹先生の指摘ですが、
このところのさまざまな事象を説明するのに、
わかり易い。
一国の首相が、
一年ごとに変わる。
これは、他の国では、ほとんど考えられない事象だが、
日本人には、そんなに違和感はない。
そもそも、首相といえども、
誰か海の向こうで決定される日本の政策を受け取るための代表なのだから、
ある意味誰でもいいのだという思いがあるからだ。
また、事業が不振に陥ると、
どの企業も原点回帰に走る。
そもそもこの会社は何を目指していたのか?
そして、この原点回帰の呼びかけは、
しばしばその企業の業績回復に役立っている。
そこが不思議だ。
いつも変えるところは、
何もない場所であったと確認する場所なのに、
不思議だ。