詩的感傷 2010年春 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

春の長雨。
トタン屋根を打つ雨音。
その音で、雨の存在を知る。

‥‥

トタンで出来た屋根など、どこにあるの?
大都市ではなかなか体験できない聴覚幻想ですかね。

コンクリートやアスファルトに落ちる雨。
その音は、乾いた響きで、情緒はありません。

音によって雨の存在を知り、
静寂を知る。

まったき静謐の中で坐禅を組んでいると、
雨が庭木を打つ音で、静寂を知ることがあります。
あぁ、私はこんなに静かな場所に居たんだ!

‥‥

誰かが呼びかけてくれたので、
私は私を知ることができた。

その呼びかけが、
私の存在を確かなものとしてくれた。

そんな体験もあります。

長雨の夕暮れには、
誰かに、話しかけましょう。
その人にとって、何気ないその呼びかけが、
その人の中の自分と出会うきっかけになるかもしれないですしね。

ねぇ! 元気にしている?