ゴルフの世界のスーパースター、タイガー・ウッズ。
彼の存在が、比較的地味なゴルフというスポーツを大衆に浸透させ、多くの新しいファンを創造していったのは疑いのない事実でしょうね。
日本では、石川遼さんが、その軌跡を辿りながら、国内で衰退しつつあったゴルフにまたファンを呼び寄せている。
スーパースターという高みに到達したアスリートが、どのような精神状態で日常生活を送っているかは、想像できないですね。どこを歩いていても「スター」であることで、多くの人間の眼に注視され続けることは確かでしょう。
また本業のゴルフというプロスポーツの大会では、常に優勝を争う位置に居なければ、即座にスランプだの限界だのと騒がれる。
そんなスーパースターに対しては、ファンは「全能」を、知らず知らずのうちに期待する。全てにおいてスーパースターであることが義務づけられるようでもある。当然、スターであるからには、多くの「富」を手に入れ、そして、手に入らないものはないと思ってしまっても不思議ではない。もしスターが自分のあるがままの姿と、虚像として作られたあるべき姿とのギャップを感じてしまったら、深い心の闇の中にもぐりこんでしまうことになるのかもしれません‥。
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3ヶ月ぶりにテレビの前に登場したタイガーは、実に誠実に真摯な態度で、現在の自分の状況と家族や周囲やファンの期待を裏切ってしまったことを詫びた。
その言葉の中で気になったのが、「いつしか、自分では何でもできるという思いあがった意識が生まれていた」ということと、そしてタイ出身のタイガーの母親の影響で信仰してきたという「仏教」の話だった。
彼が仏教信者であるということは、十分予測されることではありますが、仏教が持つ「自己の内面性」への問いかけが、スターとどのように共存しているかは興味深いことでもあったので、タイガーの口から「仏教」の教義である「欲」に対する戒めの言葉が発せられたことには説得力があったと見て言いと思いましたね。
「知足」‥足るを知る。
そして、タイガーが本当に仏教の心を理解し、自己鍛錬を始めたら、どんなに強くなってしまうのだろうということも、新たな関心ごととして興味が沸いたのも事実でした。
近々、ゴルフの世界に戻ってくるでしょうが、その時の彼の表情がどんなものか、楽しみが増えましたね。