世界陸上が始まって、すぐに男子100メートルダッシュの決勝でしたね。
そして大方の予想どおり、ボルトが世界記録を塗り替えて優勝した。9秒58。これは歴史的な快挙であることは確かです。日本時間、2009年8月17日未明の出来事でした。
思えば1964年、東京オリンピックでアメリカのボブ・ヘイズが10秒0で国立競技場のトラックをかけぬけて行った時、その記録と同時に、肉の塊のような肉体が世界で最高の速度で走るということのほうが驚愕のシーンだったといえました。
それから45年。記録は、1秒の半分を縮めることに成功したわけです。
人間が早く走ること。
そして早く走れば走るほど、人間が持っていた本来の野生に戻っていくことが予感される9.58だったのでは?
世界陸上のほとんどの優秀な選手は、黒人ばかりなのも、この本源に近い何かを暗示させているのかもしれません。
…マネジメントされた野生!
だからでしようか? 女子1万メートルで2周遅れでゴールした身長142センチの日本の佐伯(さはく)選手が地元に大いに受けていましたが、肉の塊から最も遠い代表選手の姿を見て、実はドイツの人々はほっとしていたのかもしれません。
…陸上競技って、人間のやっている競技会だったんだな…などと。
残りの試合、日本勢がんばれ!