抱腹絶倒! ドン小西さん著「部長!ワイシャツからランニングがすけてます」 | 考える道具を考える

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この絵のオヤジのことを「平成襟立て族」と呼ぶのだそうです。

なぜか、シャツやコートの襟がいつも立っているおやじのことで、「こっちはバブル前から遊び人をやっている、年季の入ったエロおやじが多いんだよね。」という。それでテーマはセクシー、オンスタイルはイタリア物スーツと来るわけですね。ドン小西さん著「部長!ワイシャツからランニングがすけてます」(朝日新聞出版2009年4月30日刊)は、もうただただオジサンの一人として真剣に涙して笑える一冊です。

週刊朝日連載のドン小西のファッションチェックの連載は面白いですね。ファッションは、その人物の内面を現すという、隠せない自分が透けて見える表現なのだということはわかっていても、これまでのオヤジにはなかなかファッションには手が出せなかった。

ドンさんいわく、日本のサラリーマンの典型的は、一シーズンにたった二着のスーツを適当に使い回していることが多いという。それにスーツにネクタイしてれば誰にも怒られないからと思い込んでいる輩も多いらしい。(私もその一人か?)サラリーマンのユニフォーム感覚ですね。確かに。

それに比べてウォール街のビジネスマンにはTPOが行き届いていて、例えば仕事で最初の提案に行くときは、スーツではなく、ノンネクタイのコットンシャツにチノパン、ブレザーでフレンドリーを演出し、いざ契約となると白のシャツにスーツをきちんと着込む。清潔感と信頼感を演出する。さらに金曜日のオフィスではカーディガンなどを着てまわりにふんわりした空気を与えるようなカジュアルさ‥‥ドンさんが誉めているシーンなのですね。

要は、ファッションは個性。観察力と洞察力、そして創造力の三点セットが何より大切なのだとか‥。自分を知り、自分を表現することに拘る姿勢というのでしょうか?

‥で、最初の絵のオジサンは、本著第三章 平成おやじファッション図鑑の中の一人のテーマ。50代後半のオヤジにありがちなタイプ(ドキッ)で、ゴルフ好きのために千葉に一戸建ての家を持ち、ステーキ、寿司、焼肉などの二昔前のグルメ好きで、アパレルの役員や歯科医に多いタイプときたもんだ。但し、この襟立ては数十年前の流行のものですよという指摘。

とにかく、オヤジファッションは、高齢化社会のこれからは何かと話題になるのは間違いない。それだけに笑っちゃう一冊でした。私もたまには、ファッションを考えなければ‥‥。