1929年から80年目 大きな波が押し寄せて‥ | 考える道具を考える

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今年2009年は、1929年から80年。
あの世界大恐慌から80年という月日を経て、
今また、大きな波が押し寄せてきた。
皮肉なめぐり合わせといえましょうか‥。

派遣労働者、非正規社員などと呼ばれている人の数は、
約1700万人、正規労働者が3400万人。
労働者数の30%は非正規労働者で占められている。
そのうち派遣労働者の数は、約300万人。

今話題になっている派遣労働者のうち40万人がカットされるだろうという予測。
特に製造業への派遣労働者の総数は、300万人のうちの4割。120万人だから、30%が削減の対象になるわけですね。(勿論、正規労働者のリストラも一方では進んでくる)

働く場所がなくなれば、賃金がもらえなくなる。
労働者の所得が減れば、モノを買わなくなる。
モノが買われない(売れない)ことが続けば、
生産量は落ちる。国際的な輸出で業績を維持してきた企業は、
国内需要の落ち込みにも対応しきれなくなる。

こんな構造の変化が起きているのだから、
これは不況、あるいは1929年と同様の世界的な大不況といえるのでしょう。

こんな時、どうすればいいのか?

国が適切な対処をして、この悪循環を阻止する。
何とか給付金がその政策だといわれると、やはり誰もが首を傾げるしかない。
公共事業を増やして雇用を確保する‥オバマ大統領の施策の一つだが、
これには即効性は期待できない。

では何か‥環境、エネルギーなどの新しい産業の育成‥これも即効性は期待できない。

ではでは、何か?
その答えが聞こえてくるのは、一年後? 二年後? それとも、また10年?