NHKの番組「爆問学問」のワイド版として放映された
爆笑問題vs早稲田大学の討論会。10月30日に収録された。
これまで、東大、慶應、京大の三つのキャンパスを訪れて、
大学の人気教授と学生を相手に様々なテーマで激論を戦わせてきたシリーズの第四弾だった。
東大、京大、早慶といえば、受験生の最大の目標。
そして現代のアカデミックな世界でも、最も注目される大学ですね。
そこに、純粋庶民の視線と、芸人という専門能力の両面を持つ爆笑問題の二人が、
いわば「つっこみ」を入れるこの番組は、確かに面白い。
京大でのテーマは「独創力」でしたね。先日再放送が流されていたので改めて見て見ましたが、とても面白かった。ノーベル賞学者を続々輩出する京大の個性が感じられた。独創性とは何か? 難しい課題でした。
早稲田大学との討論のテーマは「突破力」。
番組では、残念ながらほとんどこのテーマに接近できなかった。当然早稲田のバンカラが話題に上ったものの、この概念自体が風化してしまった今、どこかから回りの展開でしたね。
社会に対する大学、アカデミズムの役割が、時代の変化と共に大きく変わっている実感がありました。
太田光さんの指摘する「不安に対する潜在意識」の問題も、早稲田の学生には直接的には響いていなかったようです。確かに、ここには社会の底辺にうごめく人々の慟哭は聞こえていない。
議論が微妙にかみ合わないまま、討論は終わった。
番組の意図は、爆笑問題の「つっこみ」にあうことができるだけの確固とした良い意味での「権威」が、早稲田にはなかったからかも知れない。もともと、自由で独立性の高い大学なのだから、権威も存在しないのかもしれない。このことは、本当に幸福なことなのだろうか?
でも、この特集は、続けていただきたいと思いました。