アメリカのグリーンスパン氏が発言した「100年に一度の全世界的恐慌」という危機の表現。日本人は依然としてピンと来ていないようだ。
輸出に依存した日本の企業が、大きな痛手を蒙っている円高は、結果的に経済全体の景気後退を促進してしまう。輸出関連企業が停滞すると雇用の中心が揺らぐ。減産の影響は全国の中小企業を襲い、給与は下がり、消費は低迷する。消費が伸びないと、当然、サービス産業はグラツキ、いよいよ地域経済も後退する。
いずれにしても、基幹産業依存型の日本の経済は、大きな転換期を迎えることになる。
こういう時期は、ベンチャーの活躍する時期だ。
新しい市場を創造する。新しい商品を開発することが、アイデア次第で市場に歓迎される。
昨日のニュース番組で登場していたロードサイドのハイエナと呼ばれる新ファミレス経営の若者は、まさに景気減退の結果生まれるビジネスモデルを実現させようとしている。大資本が撤退した後のロードサイドのファミレスの施設を居ぬきで買収し、1億円程度かかる新店舗開設費用を500万円程度で実現してしまう。
そこには、企業のブランドも、企業イメージもなにもなく、ただひたすら、安くておいしくて、腹いっぱい食べられる空間を提供する。消費者も歓迎する。この時期ですから。
このビジネスモデルも、総体的な景気後退の隙間をぬってビジネス展開する一例ではあるでしょう。但し、この成功物語には、不動産の知識、金融の知識、レストランの現場の知識など多様な知識が必要ではありますね。
ベンチャーの発想は、ある意味こういう小回りのきくフットワークのよさが生かされます。ビジネスの隙間がどんどんできるこの時期が、ベンチャー企業浮上の絶好の機会と捉えるのが良いでしょう。
環境、医療、教育、住宅、文化芸術‥‥そしてITの活用など‥この100年間で培ってきた日本のビジネスが変革のアイデアを待っているといえるからですね。