ミーティングで活用するマインドマップには、十分な説明が必要 発想の共有化の道具の功罪を考える | 考える道具を考える

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The instrument which I think

ある広告代理店の若い方々から、
提案を受けた。

ミーティングの場で、提案内容の説明を聞いていくうちに、
突然、スクリーンに展開されていたパワーポイントの資料が閉じられて、
マインドマップが登場した。これはビックリ!


マップには、提案のプロセスが展開されていた。
なかなかうまく説明できないと感じた相手が、提案の心を伝えたいと思ったからなのでしょうか?

しかし、同席した当社の役員は、マップを使った説明を受けているうちに、
少しずつ、いらいらしはじめてしまった。

私は、自分でマップを活用しているので、
ほとんど違和感はなかったが、同席した役員は、マップは使わない。
どちらかというと、ロジックツリーなどのツールを使いこなしているタイプだった。

‥‥

そして、私もマップを使った説明には、
大きな落とし穴があると気がついた。

一言でいえば、マップの思考プロセスが、ほとんど通じてこない。
言い換えれば、独りよがりなのですね。
特に、何の説明もないまま、マップを動かすのは、ダメだろ!って‥。

何の説明もなく、マップを画面上で動かしながら、
そして同時に、私が発言すると、それが次の枝に書き込まれていくのを待ちながら、
ディスカションするのは、とても無理、不自然なのですね。
そのほんの僅かな「間」が、耐えられない長さに感じてしまう。

その都度、逆に思考が停止してしまう。

社内のミーティングで認知された討議ツールとして活用するのなら良いでしょう。
でも、はじめて会った相手に、このツールを使う時は十分注意が必要だと思いましたね。

そこでマップでのプレゼンの注意点を考えてみた。

 1 マップを作成するまでの討議のプロセスに参加していなければ、
   マップを見た相手は、残念ながら「単なる絵」としか見えない。
 2 問題点を共有化するには、思考の過程を説明しなければならないとしても言葉が足りない。
   枝に乗っかっている言葉が文章になっていると、ほとんど何を書いているのか見えない。
 3 恐らく思考の過程で活用する自分のマップと、相手にその内容を説明するマップの姿は
   違うのだろうと思う。

マインドマップの利点は、確かに様々ありますね。不必要な資料を作成しなくても、そのままで議事録になり、ミーティングに活用すれば参加者の参加意識も盛り上がる。一人で問題を整理するには大変役に立つツールではありますが、それを知らない相手に強要すると、ほとんど話しが展開されないという欠点もある。

そういえば、出来上がった他人のマップを見ても、残念ながら何も感じられないのは、それは、言葉に込められた意味の解釈ができないからなのでしょう。

   結論
   マインドマップも一つのツール。
   道具は使い方を間違えると目的を見失う凶器にもなる。