泥酔と憂鬱と‥酔っ払いの船 | 考える道具を考える

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19世紀の詩人シャルル・ボードレールの散文詩集「パリの憂鬱」に出逢ったのが10代の頃。
その中でも、このフレーズが今でも記憶の中に居座っていて、頭から離れない。

    「いつも酔っていなければならない。      
     一切はそこにあり、それこそが唯一の問題だ。」

若い時は誰でも、漠然とした憂鬱に悩まされる。
将来への不安であったり、失恋への恐れであったり、身近な家族との距離感であったり‥。

そんな時は、人は皆、小さな詩人となって、酔うことができる。
喉に刺激的な安酒を‥無理やり臓腑に流し込んで「酔うために酔う」。

意識が遠のくことだけを期待して「酔う」感触に溶け込もうとする。

     
     いつも酔っていなければならないと自分に言い聞かせようとする甘え?
     気がつけば、見知らぬ停車場のベンチの上で泥のような目覚め
     大切なカバンを盗まれて、財布もなくなっている

     一切はそこにない。全部盗まれた。
     突然襲ってくる喉の渇き
     水が欲しい! それこそが唯一の問題だ! ってか?


これが私の酔った挙句の、青春時代の姿だった。

     ‥そして、残念なことに、立派な大人になった今も、
      大きな変化はない‥ようだ!