
古い本が続いて恐縮ですが、情報建築家リチャード・S・ワーマンの「それは情報ではない」(2001年9月 MdN社刊)は、私の大好きな著作の一つです。情報デザインという語感、情報建築という語感‥これらの言葉を編み出したワーマンが伝えたいことは、「情報の理解」という一点ですね。
「理解の秘密」や「情報選択の時代」という著作の中でワーマンは、情報とコミュニケーションの関係について書いています。これらの著作物も人間が情報にどう関わればいいのかの視点を提起しています。
‥情報とデータは別物だ。
‥情報とは、理解に結びつく形になったものをさす言葉。
‥情報の意味を明確にするためには、私たちひとりひとりが
独自の物差しを持っていなければならない‥
溢れているのは情報ではなく、データ。インターネットの検索機能がこれだけ発展しても、私達は、自分が知りたい情報に辿り着くことはまれだ。何故なら、情報を探しているのではなく、データを探しているから。知りたい情報とは、データが既に自分の物差しで一度測ったもの(理解された形)になっているものである‥‥これが私の理解ですね。
そして、本著の中でも特に興味深いのは、Part7「そこには常に質問あり」という章だ。
‥‥あらゆるプロジェクトは質問から始まる。
にもかかわらず、この質問を創り上げるために十分な時間を割く人は非常に少ない。
質問力。情報を疑い、情報の本質を問う。
常に、質問するという意識を持って情報に接すると、
新しい答えが用意されているように思えますね。
‥‥自分の物差しで情報を理解し、理解した情報に新たな問いを発すること。
これが情報を深めていく方法だと思います。
その答えが例え「次の質問」を教えるだけであっても‥。