世界規模のバリューチェーンの時代へ。新しい価値システムを創造し始めた日本の企業は‥ | 考える道具を考える

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今日は少し固いお話。

バリューチェーン‥‥価値の連鎖。

ハーバード・ビジネススクールのマイケル・E・ポーターは、1985年に発表した「Competitive Advantage: Creating and Sustaining Superior Performance」で「バリュー・チェーン」という言葉を初めて世に問いました。日本語では「価値連鎖」と訳されましたが、この段階での「価値」の範囲は、企業内部に分断化されているリソースの有効な連携が、企業の競争優位を促すという考え方でした。

現代では、この価値連鎖の考え方は、一企業の内部に留まらず、企業間の価値の連携という外部との連鎖が活発に行われています。つまり、国際的な競争の時代では、一つ国の中での企業間の競争をしていたのでは、グローバルな競合に勝つことはできないので、同じ業種の企業が合併したり、業務提携したりして連携し、より強力な企業基盤を作っていこうという考え方ですね。

そして、原油価格の異常な高騰や食糧危機という現状を迎えるにいたって、このバリューチェーンの考え方はさらに急速に広がっているようです。

昨日のワールドビジネスサテライトで放映されていた「物流」における競合企業間での価値連鎖が行われているというニュースは、驚きでした。価値創造というより、生き残りのための究極の選択でもあるのでしょうが、キリンとアサヒとサントリーというビール業界におけるビッグスリーが、ガソリン価格高騰対策として物流コスト軽減のためトラック輸送の連携によって「手を組む」という特集を放映していました。前代未聞の出来事ですね。

‥‥

さて、生活の様々な分野でじわりじわりと押し寄せてくる原油の問題や食糧の問題は、生活者視点で見れば、決してマイナスのことばかりではないように思えます。都市の中に林立する夥しいコンビニ。自由競争の結果として提供されるサービスの過剰は、果たして今の私達の生活のニーズに応えたものなのかどうか‥‥。

その意味で、この間の日本がつくり続けた「過剰」を整理し、リセットして「シンプル」なサービス提供の世界が再構築されてもいいのかなと思える時代になってきたように思えます。

    ‥‥ピンチはチャンス。
      競争社会が生み出した負の遺産「過剰」に対して、
      「質素」と「清潔」な生活を生み出すビジネスモデルが、
      次の日本を牽引するのではないか?

そしてその文化が、地球規模の価値連鎖となる。日本の各地に捨てられて来た「日本の価値」を見直して、世界に伝えていくことが、今、求められているのではないかと思いますね。

    ‥‥日本の田舎‥頑張り時です!