
東武鉄道の特急スペーシアが、
5月末までの期間限定で発売している特別な駅弁が静かな話題を呼んでいる。
ネーミングがお洒落で、「ひざの上の食堂」。
この駅弁の開発には、お弁当委員会が当たっているらしい。
委員長に放送作家の小山薫堂さんが就任し、委員には、料理評論家の山本益博さん、アナウンサーの中井美穂さん、アートディレクターの細山田光宣さんが顔をそろえている。
サブタイトル「まごにわやさしい」の言葉遊びがメニューを現していて、
ま‥‥五色豆の煮豆
ご‥‥季節の野菜の胡麻和え
に‥‥牛すき焼き
わ‥‥わかさぎの昆布巻き
や‥‥野菜の旨煮
さ‥‥さわらの西京焼き
し‥‥しめじの山椒煮
い‥‥さつまいもの甘露煮
ふーん。なかなか遊んでますね。
制作は、人形町今半‥とか。
お値段も、今年にちなんで2008円。ほほう。安い。
‥して、お味は、やや濃い目ではあるが、さっぱり感があり、見た目よりボリュームがある。
駅弁としての完成度は高いですね。
駅弁ブームはまだまだ続く。
旅をもっと楽しくするための、委員会メンバーによる渾身の作品といえますね。
でも、5月までという期間限定は惜しい。
さて、飽食の時代と言われてから久しい。
そんな中でも定着しているのが駅弁を楽しむことで、
今や、デパチカでわざわざ駅弁を買って帰る人も多いと聞く。
そう、既に飽食から美食の時代に変わって、
次に健康志向の「食」に時代に入っているわけですね。
一方で、高級料亭の素材使いまわし事件や、薬物混入の事件なども頻発して、
食の安全性が厳しく問われているのですが、
こうした駅弁をいただいていながら、
人間がこんなに「食」にこだわり始めたら、やはり、食糧飢餓を一方では生んでいるということも忘れてはならないだろうな‥などと感じてしまうのですね。
そして自分自身への問い。
合宿形式の坐禅会に参加すれば、そこは精進料理。
粗食‥‥というのは、人間修行の原点でもあるので、
あらためて「食」に対する「感謝」の気持ちがわいてくる。
「食」の行いは、自らの心の修行でもあるという考え方に深く共感しつつ、
修行のまったく足りない私は、美味しい駅弁に舌鼓を打っているのでした。
‥‥まだまだ、修行が足らんな!