
本日、4月6日、「サイエンス映像学会」が設立される。
会長は、養老孟司さん。
設立の趣旨を読むと、こんな言葉が印象に残っている。
‥‥「科学」は論理と法則というユニバーサルランゲージによって万人の共通な客観的認識を与え、「映像」は万人の共通の直感的体験をもたらす現代の共通言語である。
‥‥ポストYouTube時代に求められることは、高い専門性と良質なコンテンツの投稿サイトであり、『サイエンス映像学会』は自ら開かれた投稿型の広場を運営する。
この学会設立に関する記事を見てみると、例えばasahi,comにはこんなことが書いてありました。
‥‥サントリーのウイスキーやウーロン茶、ホンダの乗用車などを扱ったヒット作があるCM制作会社「21インコーポレーション」(東京都中央区)に協力を要請、同社のCM約4千点の映像素材をもとに研究することになった
‥‥同学会ではCMのDB構築とともに、脳科学者や社会学者ら異分野の研究者を募り、映像の分析を進める。学会の評議会議長で、日大大学院の林成之教授は「CMの映像や音に脳がどう反応するのか、商品を記憶したり購買に結びついたりするのかを解明したい。社会学の分野からもCMが社会や時代に与えた影響を分析するなど、専門部会で学際的な取り組みをしたい」と意欲を示す。‥‥(asahi,com)
誰でも会員になることができる開かれた学会になることが期待されていますね。
賛同者も日本の映像、科学、ジャーナリズム等の世界から錚々たる知識人が集合しています。
‥‥
日本の映像、とりわけCMの映像技術は世界でも超一流と言われていますね。
私もこの意見には賛成です。
特にテレビコマーシャルの世界は、
商品の直接的な訴求に留まらず、
視聴者の感性を豊かにする新しい映像表現への探求が旺盛に進められ、
芸術的な領域の映像表現にも影響を与えていると思っています。
この学会は、いわばこうした日本の映像技術と科学技術を融合させて、
そうした作品をアーカイブ化し、さらに大きく蓄積し活用しようという意図がありますね。
こうした活動は反対ではありませんが、
養老さんが文藝春秋にこの学会のことについて触れているように、
大勢の人が集まれば政治的になりがちで、
その組織の方向性が見えなくなるという陥穽に陥らないように期待するばかりです。
‥でも、この趣旨が、どうして学会なのか‥‥何となく、腑に落ちない気分ではありますが‥。