中島 聡氏最新著「おもてなしの経営学」に見るアップル復活の奇蹟の本質 | 考える道具を考える

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おもてなしk元マイクロソフト日本法人で大活躍し、現在UIEvolutionのCEO中島 聡さんの「おもてなしの経営学」(アスキー新書 2008年3月18日刊)を読んだ。

IT技術者の世界は分かりにくい。
私はいわゆる理系ではないので、
特に、コンピュータ技術開発の世界は分からない。

一方、私は、
広く社会に受け入れられる技術や商品は、
それを使う側、ユーザーのマインドに立脚していなければ
受容されないと信じている。

本著の著者 中島聡氏は、
知る人ぞ知る超一流のコンピュータ技術開発者である。
そのブログLife is Beautifulは、つとに有名で、
私も楽しみにしているブログの一つですが、
技術に精通した開発者が辿り着いた人間理解の謎が、
本著で明らかにされていると言っていいようですね。

特に、ユーザー・エクスペリエンス(Experience)という言葉を、
日本語の「おもてなし」と訳した功績は凄く、
この言葉の中に、全てのIT市場での成功の本質が隠されていると看破しているのが、
さらに凄い。
そのポイントが、「アップルがソニーを超えた理由」という副題に現れていると見ていいわけですね。

伝説の英雄スティーブ・ジョブスがアップルに復帰してからが、
いわばアップル再生の時代へのリスタート時期。
アップルが他の企業と違うのは、
「創る人たちの魂が一つの商品に込められていること」だと‥‥。
こう言ってしまうと当り前のように聴こえますが、
技術開発の世界で、このマインドがもてる人は少ない。

魂の伝達‥‥「おもてなし」。

とても触発される一冊です。