茂木健一郎さんの最新著作「思考の補助線」を読んで考える | 考える道具を考える

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The instrument which I think

茂木先生思考の補助線何よりもこの著作のタイトルに感心しましたね。

「思考の補助線」‥‥何と言うタイトルでしょう。
著作物は、タイトル8割。
でも、膨大な著作物の中で、これほど私のイメージと合致したものはありませんでした。

ちくま新書から2008年2月10日に発売された新書ですが、
内容は、筑摩書房のPR誌「ちくま」に連載された考察の文章を下敷きにしています。

あとがきで茂木先生はこう書いています。

‥‥考えることが人間にとっての最大の快楽であることだけは確信している。食べることはお腹いっぱいになってしまえばおしまいだし、服だってそうたくさんは着られない。「考える」とは、脈絡をつけ、結び、融合し、組み合わせ、解きほぐし、包まれることである。まさに無限運動であり、「生命」というにふさわしい。ここに「考える」ことは普遍化される。

ふーむ。同感です。
考えることの快楽。考えることの情熱。
それは終りのない、到達したと思った瞬間、次の道筋が見えてくるという
不思議な体験。
だから、また歩き出す。考えることを継続するために。

そして思考の補助線という表現。考えることを助ける一本の不思議なヒント。
「不思議という不条理を抱きしめて」という章で、茂木先生は、補助線についてこんな風に書いています。

‥‥問題の総量が減らないにしても、見え方が変わるということはある。ちょうど、幾何学の問題で、たった一本の補助線を引いただけで、解答への道筋が見えるように、「思考の補助線」を引くことで、私たちは今までとは少し違った態度で、世の中の謎に向き合うことができる。

ふーむ。
私は、どんな謎を解くために、一本の補助線を引くのだろうか?
いずれにしても、刺激的なタイトルでした。